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滝ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

滝ダム(たきダム)は、岩手県久慈市小久慈町1地割、久慈川水系長内川に位置する重力式コンクリートダム洪水調節不特定利水発電を目的とする、岩手県営多目的ダムである。

概要

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長内川総合開発事業の一環として、洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電を目的として築造された多目的ダムである。ダム管理事務所は、岩手県久慈市小久慈町内。 岩手県内の多目的ダムとしては、綱取ダムと同時に最初に完成したダムである、久慈川の合流点から約9キロメートルの地点に位置する[1]が、計画段階では現在の地点よりも3キロメートル上流の滝地区に建設する予定であった。しかし、地質調査の結果を受け変更した経緯がある[2]

歴史

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  • 1972年(昭和47年)度 - ダム着工。
  • 1982年(昭和57年)度 - ダム竣工。
  • 2016年(平成28年)8月 - 台風10号の接近に伴う豪雨により緊急放水を実施[3]
  • 2024年(令和6年)8月12日 - 台風5号の接近に伴う豪雨により緊急放水を実施[4]

諸元

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  • 堤頂標高:84.0メートル
  • 堤高:70.0メートル
  • 堤頂長:187.0メートル
  • 堤頂巾:6.0メートル
  • 堤体積:220,000立方メートル
  • 放流設備
    • 常用洪水吐:コンジットゲート/3門
    • 非常用洪水吐:クレストゲート/2門
    • 利水吐維持放流用:ジェットフローゲート/1門
    • 利水吐灌漑用:ジェットフローゲート/1門
  • 地質:砂岩粘板岩チャート
  • 総事業費:146億円

脚注

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出典

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  1. ^ 滝ダムの概要”. 岩手県ホームページ (2021年). 2024年8月12日閲覧。
  2. ^ ダム便覧 滝ダム(岩手県)”. 日本ダム協会. 2018年6月17日閲覧。
  3. ^ 久慈市 滝ダム 緊急放流始める(10:23)”. NHK (2024年8月12日). 2024年8月12日閲覧。
  4. ^ 岩手・久慈の滝ダム緊急放流 ”. 岩手日報 (2024年8月12日). 2024年8月12日閲覧。