深川正一郎

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深川 正一郎(ふかがわ しょういちろう、1902年3月6日 - 1987年8月12日)は、愛媛県出身の俳人

宇摩郡上山村(現・四国中央市)に生まれる。11歳で両親と死別し祖父母に育てられる。川之江二洲学舎(戦後は愛媛県立川之江高等学校定時制に引き継がれる)を卒業。在学中より俳句・短歌をたしなむ。

1924年、文藝春秋に入社。1930年、日本コロムビア編集長に就任。翌年、俳句朗読の録音で高浜虚子と知り合い師事する。のち「ホトトギス」同人。1949年「冬扇」を創刊・主宰。1973年、妻の健康のため「冬扇」を終刊。

1987年、「ホトトギス」同人会長となり、また日本伝統俳句協会設立に伴い初代副会長に就任。高浜虚子、高浜年尾稲畑汀子と三代にわたって師事し「ホトトギス」の重鎮として活躍。また「山会」の主要メンバーで写生文でも活躍した。1987年8月12日死去、85歳。

句集に『正一郎句集』(1948年)『正一郎句集』(1982年)『深川正一郎句集』(1989年)。また『定本 川端茅舎句集』(1946年)『定本 虚子全集』(1948-49年)『定本 高浜虚子全集』(1973年-75年』等の編集に携わった。娘の川口咲子も俳人。

参考文献[編集]

  • 現代俳句大事典、三省堂、2005年
  • ホトトギスの俳人101、新書館、2010年

関連文献[編集]

  • 川口咲子編 『深川正一郎の世界』 梅里書房、1991年

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