挙人
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挙人(きょじん、満洲語:ᡨᡠ᠋ᡴᡳᠶᡝᠰᡳ、tukiyesi)は中華圏の人材登用に関する称号。時代によって概念が異なる。
漢
[編集]漢では試験によって人材を採用することがなく、郡国の長官が人材を推挙する郷挙里選が行われていた。郷挙里選で選ばれた者を挙人といった。
唐・宋
[編集]唐・宋では科挙によって人材登用が行われ、そのうち進士科を受験する者を挙人といった。ベトナムでも同様に省レベルの試験合格者がこう呼ばれた。
明・清
[編集]明・清では科挙のうち、郷試に合格した者を挙人といい、また「大会状」「大春元」とも称した。その他、俗称では「老爺」、雅称では「孝廉」といった。挙人となることを「発解」「発達」という。
参考文献
[編集]- 宮崎市定、『科挙史』、平凡社、1987年、ISBN 4582804705
- 宮崎市定、『科挙―中国の試験地獄』、中公新書、中央公論新社、1963年、ISBN 4121000153
この本は、中公文庫として1984年に再版される。ISBN 4122011000