川上則雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

川上 則雄(かわかみ のりお、1958年1月21日 - )は、日本の物理学者京都大学理学部名誉教授工学博士大阪大学、1986年)。岡山県美星町生まれ。

専門は凝縮系物性理論。特に、フェルミ液体論を適用できない低次元電子系の理論。

素粒子物理学者の梁成吉と共に、従来の朝永・ラッティンジャー模型では扱えなかった強相関1次元電子系に共形場理論を導入し、1次元電子系における臨界現象を普遍的に記述することに成功した。他に近藤効果を記述するアンダーソン模型の厳密解の発見など。

略歴[編集]

受賞歴[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『1次元電子系の数理:共形場理論の応用』(岩波書店, 2002年)

共著[編集]

  • 『共形場理論と1次元量子系』(岩波書店, 1997年)

関連項目[編集]