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小黒一三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小黒 一三(おぐろ かずみ、1950年 - )は、東京都出身の編集者。月刊『ソトコト』の元編集長、木楽舎社長。

来歴・人物

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武蔵中学校・高等学校を経て、1975年慶應義塾大学法学部卒業。同年、平凡出版(現・マガジンハウス)に入社。「BRUTUS」「GULLIVER」「クロワッサン」などの編集を担当し、1990年に退社。同年、トド・プレスを設立、LOHASの命名権ビジネスに携わるようになる。

1999年木楽舎から「ソトコト」を創刊(ソトコトの編集はトド・プレスが行なっている)。2006年4月からは自身がホストを務めるラジオ番組LOHAS TALK」がJ-WAVEで開始され、現在に至る。

「BRUTUS」名物編集者として知られ、アフリカ取材で利用の経費を請求したなどの伝説が残っている[誰によって?]。もっぱらテレビ番組の台本を書いていた景山民夫に初めて連載エッセイ(『普通の生活』)を書かせて作家デビューのきっかけを作った当人であり[1]、景山から「中学から大学まで、ずっと僕の後輩にあたるこの人物がいなければ僕は作家になぞなっていなかった筈で、つまり彼こそが第99回直木賞作家の影の生みの親なのである」[2]と呼ばれた。

「フェアトレード情報室」からは、“彼は自身を世界の貧困と環境について考えているように見せているだけで、その実態は商才に長けたビジネスマンだ”[3]と評されている。

出演番組

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参考文献

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  • 栗本慎一郎(著)『東京の血は、どおーんと騒ぐ』 (小黒一三に関する記述がある)

脚注

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  1. ^ 景山『どんな人生にも雨の日はある』pp.46-53、新潮文庫、1992年)
  2. ^ 景山『だから何なんだ』p.92、朝日新聞社、1990年
  3. ^ ロハスのウソと真実―ロハスはソトコトの登録商標だった!(フェアトレード情報室ニュース)