偽装難民

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偽装難民(ぎそうなんみん)とは、政治的難民を装って不法入国する人々のことを言う。政治的難民というのは難民条約において保護が規定されているために装われている。中華人民共和国においては、1980年代に行われた改革開放の影響で経済難民が続出。このことから一部の中国人ベトナム難民を装うことにより日本に漂着するという偽装難民となった[1]1989年の日本ではボートピープルとして入国した者の中に、実際は就労目的で入国した偽装難民が多数含まれていたということが判明。これらは当初は本人たちの供述どおりにベトナムから脱出してきたものと考えられていたが、入国管理局の調査の結果、漂着した2804人のほぼ全員が中国人であったと判明。1990年6月までにこのうちの1520人が中国に強制送還されることとなった[2]

脚注[編集]