主婦と生活

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主婦と生活
Life and home ladies
1967年4月号の新聞広告
ジャンル 月刊婦人雑誌
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本の旗 日本語
出版社 主婦と生活社
刊行期間 1946年5月(第1巻第1号) - 1993年4月(第48巻第4号)
ウェブサイト http://www.shufu.co.jp
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主婦と生活』(しゅふとせいかつ)は、かつて存在した日本の雑誌である[1][2]東京都中央区の出版社主婦と生活社が編集出版した[1][2]1946年(昭和21年)5月創刊、1993年(平成5年)3月休刊[1][2]

略歴・概要[編集]

1935年(昭和10年)4月11日に設立され、第二次世界大戦終了後の1946年(昭和21年)5月10日に創業した「株式会社新元社」(現在の株式会社主婦と生活社)が、同年同月1日付で創刊した月刊婦人雑誌である[1][2]。同年9月の第1巻第5号からは、誌名に並列して The shuhu-to-seikatsu と表記したが、その後、消滅した[2]。創刊当初の判型は、縦21センチメートルの「A5判」であった[2]。翌6月の第1巻第2号から、北原武夫『火の女』の連載が始まっている[3]。同年末には、当時の洋裁ブームのもと、実物大型紙を折込添付した『秋から冬のすたいるぶつく』を刊行している[4]。この同編集部の編集による単行本は、1948年(昭和23年)3月には、『春のすたいるぶっく』[5]、6月には『夏のすたいるぶっく』[6]、9月には新編集の『秋から冬のすたいるぶっく』[7]、同年11月には、『編物と手藝のすたいるぶっく 私たちに向くアメリカの流行1948〜9』(高木とみ子[8]、と頻繁に刊行された。

1970年(昭和45年)1月の第25巻第1号から判型を変更、縦26センチメートルの「B5判」とした[2]。同号は、「創刊25周年記念」と銘打って読者1万1,450名を対象とした懸賞を行っており、松下幸之助佐藤愛子の「新春対談」、白石浩一が新連載を始めている[9]。当時の連載は、瀬戸内晴美(瀬戸内寂聴)作、堀文子画による小説『薔薇館』、小島功の漫画『新婚はん』であった[9]

1986年(昭和61年)8月、婦人生活社の月刊婦人雑誌『婦人生活』が第40巻第8号をもって休刊[10]、1988年(昭和63年)4月、講談社の月刊婦人雑誌『婦人倶楽部』が第69巻第4号をもって休刊した[11]。1989年(平成元年)1月の第44巻第1号から判型を変更、縦28センチメートルの「A4変形」(国際判)とした[2]

1993年(平成5年)3月、「社会的な使命を完遂した」との理由で休刊に至った[1][2]。同月発行の第48巻第4号が最終号であり、47年に満たぬ歴史の幕を下ろした[2]。同号では、「さようならスペシャル企画」として、第1部『本誌を飾ったあの方、この方』、第2部『本誌特集にみる戦後の女性史』、第3部『歴代編集長座談会「564冊の本作りを終えて」』、そして第4部では、瀬戸内寂聴、曽野綾子らによる『読者へのさようならメッセージ』の4部構成の特集を行った[12]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 会社沿革主婦と生活社、2012年6月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 主婦と生活国立情報学研究所、2012年6月25日閲覧。
  3. ^ 主婦と生活 1(2)国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  4. ^ 秋から冬のすたいるぶつく、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  5. ^ 春のすたいるぶっく、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  6. ^ 夏のすたいるぶっく、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  7. ^ 秋から冬のすたいるぶつく、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  8. ^ 編物と手藝のすたいるぶっく 私たちに向くアメリカの流行1948〜9、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  9. ^ a b 主婦と生活 25(1)、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  10. ^ 婦人生活、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  11. ^ 婦人倶楽部、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。
  12. ^ 主婦と生活 48(4)、国立国会図書館、2012年6月25日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『歴代編集長座談会「564冊の本作りを終えて」』、『主婦と生活』第48巻第4号所収、主婦と生活社、1993年3月、p.114-117.

外部リンク[編集]