コンテンツにスキップ

ヴァルトシュレスヒェン橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ヴァルトシュレスヒェン橋
Waldschlößchenbrücke
ヴァルトシュレスヒェン橋
基本情報
国 ドイツの旗 ドイツ
所在地

ドレスデン

地図
交差物件 エルベ川
用途 道路橋
着工 2007年11月19日
竣工 2012年
開通 2013年8月26日
座標 北緯51度3分49.9秒 東経13度46分36.7秒 / 北緯51.063861度 東経13.776861度 / 51.063861; 13.776861座標: 北緯51度3分49.9秒 東経13度46分36.7秒 / 北緯51.063861度 東経13.776861度 / 51.063861; 13.776861
構造諸元
形式 アーチ橋
材料 鋼鉄
コンクリート
全長 636.10 m
幅 28.80 m
高さ 12.96 m
桁下高 26 m
最大支間長 148.0 m
地図
ヴァルトシュレスヒェン橋の位置
ヴァルトシュレスヒェン橋の位置
ヴァルトシュレスヒェン橋の位置
ヴァルトシュレスヒェン橋の位置
ヴァルトシュレスヒェン橋の位置
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示

ヴァルトシュレスヒェン橋（ヴァルトシュレスヒェンきょう、ドイツ語: Waldschlößchenbrücke）は、ドイツにある橋である[1]。ワルトシュレスヘン橋[2]、ヴァルドシュロス橋[3]とも表記される。

概要

[編集]

ザクセン州の州都、ドレスデンの中心市街地から東へおよそ3キロメートルほど行ったところに位置し[4][3]、エルベ川に架橋されている[1][2]。中路式のアーチ橋であり[1]、4車線および自転車・歩道から構成されている[5]。鋼鉄およびコンクリートで造られている[4]。

橋の長さは 636.10 メートルであり[1]、幅員は 28.80 メートルである[6]。最大支間長は 148.0 メートルであり[1]、高さは 12.96 メートルである[7]。桁下高は 26 メートルであり[5]、橋の面積は 16,220 平方メートルである[1]。

橋の南側には、ドレスデン美術大学などがある[6]。橋の上流には、ロシュヴィッツァー橋があり、下流には、本橋に近い順にアルベルト橋 (de:Albertbrücke)、カローラ橋 (de:Carolabrücke (Dresden))、アウグストゥス橋 (en:Augustus Bridge)、マリエン橋 (de:Marienbrücke (Dresden)) がある[1]。

歴史

[編集]

エルベ川に架かる既設の橋梁で発生する交通渋滞を軽減することや、交通の空白地帯を少しでも解消し、川の右岸側の工業地帯と左岸側の住宅地を結ぶ役割を担うことを目的として、新しい橋を建造する計画がもち上がった[1][3]。

1996年より、橋の構造形式を選定するための国際企画競争が行われており、29件の応募があった[1]。2004年7月には、この橋の建設場所がドレスデン・エルベ渓谷の一部としてユネスコによって世界遺産に登録されている[1]。

2005年3月、住民投票が行われ、住民のおよそ 68 パーセントが橋の建造に賛成する[8]。同年11月、景観の保護を理由として、ユネスコによって橋の建造に対する批判が表明される[1][8]。2006年7月、ドレスデン・エルベ渓谷がユネスコによって危機にさらされている世界遺産に登録される[1]。

2007年11月19日、橋の建設工事が開始される[9]。2009年6月、橋によって周辺の文化的景観が損なわれるという理由によって、ドレスデン・エルベ渓谷が世界遺産リストから抹消される[1][10]。2012年、橋が完成される[5]。2013年8月26日、橋が開通される[8][2]。

脚注

[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m “KABSE 会報 第7号”. 一般社団法人 九州橋梁・構造工学研究会 (2016年3月25日). 2019年8月3日閲覧。
  2. ^ a b c “エルベ渓谷の世界遺産登録抹消の原因の橋が開通、ドレスデン”. AFPBB News. (2013年8月27日). https://www.afpbb.com/articles/-/2964280 2019年8月3日閲覧。 
  3. ^ a b c 七澤利明. “ドイツ・エルベ川における橋の建設と世界遺産タイトルの抹消についての調査”. 国土交通省. 2019年8月3日閲覧。
  4. ^ a b “世界遺産抹消の原因、ドイツ・エルベ渓谷の「景観損ねる橋」開通”. ハフポスト. (2013年8月27日). https://www.huffingtonpost.jp/2013/08/27/dresdner_elbtal_n_3825299.html 2019年8月3日閲覧。 
  5. ^ a b c “Waldschlösschenbrücke, Germany”. ペリー・ジャパン株式会社. 2019年8月3日閲覧。
  6. ^ a b “Die Dresdner Waldschlößchenbrücke”. ドレスデン. 2019年8月3日閲覧。
  7. ^ “Waldschlößchenbrücke bridge and World Heritage status”. ドレスデン. 2019年8月3日閲覧。
  8. ^ a b c “世界遺産 富士山の環境と観光のあり方検討会”. 一般社団法人富士五湖観光連盟 (2015年5月). 2019年8月3日閲覧。
  9. ^ “Umstrittene Dresdner Waldschlößchenbrücke ist offiziell eröffnet – Tillich: "Mut zur Brücke“”. Aktuelle Nachrichten. 2019年8月3日閲覧。
  10. ^ “ドイツの中にスイス!?100メートルの断崖絶壁「ザクセンスイス」”. ORICON NEWS. (2017年4月19日). https://www.oricon.co.jp/article/173576/ 2019年8月3日閲覧。 

外部リンク

[編集]
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ヴァルトシュレスヒェン橋&oldid=97826612」から取得