リチャード・ボンド
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リチャード・ボンド(John Richard "Dick" Bond、1950年 - )は、カナダの天体物理学者、宇宙論学者である[1]。
経歴
[編集]オンタリオ州トロント出身。1973年にトロント大学で学士号、1979年にカリフォルニア工科大学のウィリアム・ファウラーの下で理論物理学の博士号を取得した。1985年にカナダ理論天体物理学研究所及びトロント大学の教授となった。1996年から2009年には、2期に渡り、カナダ理論天体物理学研究所長を務めた。2002年には、カナダ先端研究機構の宇宙論及び重力プログラムを率いた[2]。
ボンドの最も有名な業績は、宇宙背景放射の異方性の理論モデリングである。1990年代以降、異方性の詳細な測定により、現代宇宙論と宇宙構造の進化の理解の基礎となる理論モデルの構築が可能となった。
受賞等
[編集]- 1996年 カナダ王立協会フェロー
- 1996年 ビールズ賞(カナダ天文学会)[3]
- 1998年 CAP・CRM賞[4]
- 2001年 王立協会フェロー
- 2002年 ハイネマン賞天体物理学部門
- 2005年 カナダ勲章
- 2006年 ヘルツバーグメダル
- 2007年 アイザック・ウォルトン・キラム記念賞、フンボルト賞
- 2008年 グルーバー賞宇宙論部門[5]
- 2009年 ヘンリー・マーシャル・トーリー・メダル
- 2024年 ハンス・ベーテ賞