モダイオラス
モダイオラスとは、顔面部にある結節、または結節状の部位を指す。口角結節(こうかくけっせつ)とも。
概要[編集]
モダイオラスは小臼歯の頬側部に位置する結節で、口輪筋、頬筋のほかに口角下制筋、口角挙筋、大頬骨筋、小頬骨筋、上唇挙筋、下唇下制筋、上唇鼻翼挙筋などの筋や頬小帯の繊維の一部が収縮して厚く結節状となる部位である[1][2]。
歯科、特に義歯などの作製においては、この部分が義歯の頬側床翼(前部)形態に関係し、義歯の維持安定と口角部の機能・審美性に重要な部分とされており[2]、診査のひとつとされることが多い。
脚注[編集]
- ^ 秋本和宏、下山和弘、戸原玄「口唇と頬の構造と機能訓練 II.機能訓練」『老年歯科医学』第23巻第2号、日本老年歯科医学会、2008年、pp. 140-144、ISSN 0914-3866。
- ^ a b 権田悦通、羽生哲也、藤井弘之、藤井輝久、柳生嘉博 著「4章 総義歯補綴治療に必要な形態的事項」、権田悦通 編『最新総義歯補綴学』(第2版)医歯薬出版、1999年3月20日、40-41頁。ISBN 4-263-45428-6。