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小頬骨筋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小頬骨筋
頭頸部の筋肉。矢印の先が小頬骨筋
小頬骨筋の位置。赤色で示す
ラテン語 Musculus zygomaticus minor
英語 Zygomaticus minor
上唇の皮膚
作用 上唇を後上方に引き上げる
アナトモグラフィー 三次元CG
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小頬骨筋しょうきょうこつきん: Zygomaticus minor muscle)は上側部の頬骨から上唇皮膚へ走行し、上唇を上外側に引き上げる働きをする、顔面筋の一種である[1][2]

概要

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小頬骨筋は頬骨前方(頬骨弓中央部外側面のやや前内側)から起始し、上唇の口角内側寄りの皮膚に停止する(皮筋[1]。起始したあと眼窩縁沿いを横行したあと大頬骨筋と並んで下降する[1]部位では眼窩下部→頬頬下顎部→口唇上唇と走行している[3][4]

小頬骨筋には上唇と口角を引き上げ外側へ引っぱる働きがあり、笑顔をつくる際に機能する(表情筋[2]

画像

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c "小頬骨筋は,大頬骨筋の起始部よりも前方の頬骨から起こり,大頬骨筋と並んで下方に向かったあと,口角内側寄りの上唇部に停止する。" Drake 2011, p. 861 より引用。
  2. ^ a b "口裂より上方の筋 小頬骨筋 zygomaticus minor muscle ... 小頬骨筋は笑顔をつくるときに働く ... 口角を引き上げ,外側へ引っぱる働きがある。" Drake 2011, p. 861 より引用。
  3. ^ The infraorbital region ... The superficial fat covers ... the zygomaticus minor muscles." Pilsl 2012, p. 9 より引用
  4. ^ "The buccal region ... The SMAS envelopes the zygomaticus major and minor muscles" Pilsl 2012, p. 8 より引用

関連項目

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  • Drake, Richard (2011). グレイ解剖学 (原著第2版 ed.). エルゼビア・ジャパン. ISBN 978-4860347734 
  • Pilsl, Ulrike (2012). “Anatomy of the Cheek: Implications for Soft Tissue Augmentation”. Dermatologic Surgery英語版 38 (7). doi:10.1111/j.1524-4725.2012.02382.x. https://journals.lww.com/00042728-201207020-00020. 

関連項目

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