マーク・グリーニー
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マーク・グリーニー(Mark Greaney、1967年 - )は、アメリカ合衆国の小説家。ミステリーおよびスリラー小説を手掛け、トム・クランシーの共著者としても知られている。テネシー州メンフィス在住。
略歴
[編集]メンフィス大学卒業。バーテンダーや医療機器会社の社員として働きながら執筆活動を開始し、ボスニア内戦の余波を題材とした『Goon Squad』をエージェントに渡したところ、主要人物である「グレイマン」ことコート・ジェントリーを主人公とした作品を書くよう促される。
2009年、デビュー作の『暗殺者グレイマン』が世界的ベストセラーとなり、2010年バリー賞・スリラー賞部門にノミネート。続く第2作『暗殺者の正義』も、2011年の同部門に、更に第3作『暗殺者の鎮魂』も2012年の同部門にノミネートされている。
2011年からはトム・クランシーの人気小説シリーズ“ジャック・ライアン・シリーズ”を共著者として手掛け、クランシーの死後、シリーズの登場人物である“ドミニク・カルーソー”を主人公とした『機密奪還』を発表。『米朝開戦』から『イスラム最終戦争』までは、単独で同シリーズを執筆した。(次作『Point of Contact』以降はマーク・キャメロン、ドン・ベントレーら複数の作家がシリーズを書き継いでいる。)
2022年7月には、Netflixで『暗殺者グレイマン』に基づいた映画『グレイマン』が配信されている。
作品リスト
[編集]グレイマン・シリーズ
[編集]# | 邦題 | 原題 | 刊行年 |
刊行年月 |
訳者 | 出版社 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 暗殺者グレイマン | The Gray Man | 2009年 | 2012年9月 | 伏見威蕃 | ハヤカワ文庫NV |
2 | 暗殺者の正義 | On Target | 2010年 | 2013年4月 | ||
3 | 暗殺者の鎮魂 | Ballistic | 2011年 | 2013年10月 | ||
4 | 暗殺者の復讐 | Dead Eye | 2013年 | 2014年5月 | ||
5 | 暗殺者の反撃 | Back Blast | 2016年 | 2016年7月 | ||
6 | 暗殺者の飛躍 | Gunmetal Gray | 2017年 | 2017年8月 | ||
7 | 暗殺者の潜入 | Agent in Place | 2018年 | 2018年8月 | ||
8 | 暗殺者の追跡 | Mission Critical | 2019年 | 2019年8月 | ||
9 | 暗殺者の悔恨 | One Minute Out | 2020年 | 2020年11月 | ||
10 | 暗殺者の献身 | Relentless | 2021年 | 2021年9月 | ||
11 | 暗殺者の回想 | Sierra Six | 2022年 | 2022年10月 | ||
12 | 暗殺者の屈辱 | Burner | 2023年 | 2023年12月 |
ジャック・ライアン・シリーズ
[編集]# | 邦題 | 原題 | 刊行年 |
刊行年月 |
訳者 | 出版社 |
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1 | ライアンの代価 | Locked On | 2011年 | 2012年11月 | 田村源二 | 新潮文庫 |
2 | 米中開戦 | Threat Vector | 2012年 | 2013年12月 | ||
3 | 米露開戦 | Command Authority | 2013年 | 2014年12月 | ||
4 | 機密奪還 | Support and Defend | 2014年 | 2017年3月 | ||
5 | 米朝開戦 | Full Force and Effect | 2014年 | 2016年2月 | ||
6 | 欧州開戦 | Commander in Chief | 2015年 | 2018年4月 | ||
7 | イスラム最終戦争 | True Faith and Allegiance | 2016年 | 2019年5月 |
その他長編
[編集]# | 邦題 | 原題 | 刊行年 |
刊行年月 |
訳者 | 出版社 | |
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1 | レッド・メタル作戦発動(上・下) | Red Metal | 2019年 | 2020年4月 | 伏見威蕃 | ハヤカワ文庫NV | H・リプリー・ローリングス四世との共著 |
1 | アーマード 生還不能(上・下) | Unnamed sequel | 2021年 | 2023年6月 | 伏見威蕃 | ハヤカワ文庫NV |