コンテンツにスキップ

プリミドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Lepsiral, Mysoline, Resimatil, others
Drugs.com monograph
MedlinePlus a682023
ライセンス US Daily Med:リンク
胎児危険度分類
法的規制
薬物動態データ
生物学的利用能~100%[3]
血漿タンパク結合25%[3]
代謝Liver
半減期Primidone: 5-18 h,
Phenobarbital: 75-120 h[3],
PEMA: 16 h[4]
Time to reach steady state:
Primidone: 2-3 days,
Phenobarbital&PEMA 1-4weeks[5]
排泄Kidney
識別
別名 desoxyphenobarbital, desoxyphenobarbitone
化学的データ
化学式C12H14N2O2
分子量218.252
テンプレートを表示

プリミドン: Primidone)は、いくつかの商品名で販売されている部分てんかん全般性てんかんを含むてんかんの治療に用いられる医薬品である[6]。また、本態性振戦にも用いられる[7]。投与量は、血中で測定されたレベルに基づいて調節される場合がある[6]。投与法は経口である[6]

一般的な副作用には、眠気、協調運動障害、吐き気、食欲不振、などがあげられる[6]。重度の副作用には、自殺精神病血球の欠乏、などがあげられる[7][6]。妊娠中の人への使用は胎児に害を及ぼす可能性がある[6]。プリミドンは、バルビツール酸系の抗てんかん薬である[6]。その作用機序は全体的に不明である[6]

プリミドンが米国で医薬品として承認されたのは1954年である[6]後発医薬品として入手できる[7]。2019年の英国の国民保健サービスにかかる1か月分の費用は約68.40ポンドである[7]。米国での1か月分の卸売価格は約3.20米ドルである[8]。2017年の米国で238番目に最も一般的に処方された医薬品であり、その処方件数は200万件を超える[9][10]

出典

[編集]
  1. ^ Primidone SERB 50mg Tablets - Summary of Product Characteristics (SmPC)”. (emc) (18 August 2014). 5 August 2019時点のオリジナルよりアーカイブ16 May 2020閲覧。
  2. ^ a b Primidone (Mysoline) Use During Pregnancy”. Drugs.com (18 February 2019). 26 November 2020時点のオリジナルよりアーカイブ16 May 2020閲覧。
  3. ^ a b c Ochoa, Juan G (2005年). “Antiepileptic Drugs: An Overview”. eMedicine. eMedicine, Inc.. 2012年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ2005年7月2日閲覧。
  4. ^ CDER, U.S. DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES (2003–2005). “Primidone (Mysoline)”. Pharmacology Guide for Brain Injury Treatment. Brain Injury Resource Foundation. 2010年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ2005年7月2日閲覧。
  5. ^ Yale Medical School, Department of Laboratory Medicine (1998年). “Therapeutic Drug Levels”. YNHH Laboratory Manual - Reference Documents. Yale Medical School. 2009年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ2005年7月13日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i Primidone Monograph for Professionals” (英語). Drugs.com. American Society of Health-System Pharmacists. 29 June 2019時点のオリジナルよりアーカイブ8 April 2019閲覧。
  7. ^ a b c d British national formulary : BNF 76 (76 ed.). Pharmaceutical Press. (2018). pp. 332. ISBN 9780857113382 
  8. ^ NADAC as of 2019-02-27” (英語). Centers for Medicare and Medicaid Services. 2019年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。3 March 2019閲覧。
  9. ^ The Top 300 of 2020”. ClinCalc. 18 March 2020時点のオリジナルよりアーカイブ11 April 2020閲覧。
  10. ^ Primidone - Drug Usage Statistics”. ClinCalc. 11 April 2020時点のオリジナルよりアーカイブ11 April 2020閲覧。