フレーム切手

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フレーム切手(フレームきって)は、日本郵政公社(現・日本郵政)が2006年9月1日より開始した、フレームの形をした切手の内側の空白部分に、自分の好きな写真やイラストを入れることができるオリジナル切手作成サービスである。郵政民営化に伴って郵便事業日本郵便に引き継がれた。

切手として有効な部分は「フレーム」の部分であり、内側の写真部分は切手ではない。変形切手の一種である。

概要[編集]

1シートの構成は63円切手または84円切手が10枚(開始当初は80円切手10枚)で、フレーム切手の大きさは縦3.8cm×横3.2cm、切手の図柄はフラワー(F-1タイプ)とシルバー(F-2タイプ)の2種類がある。デザインは10枚とも同一となる。縦横各4cmの写真やイラストを用意して専用申込用紙に記入して郵便局の窓口で申し込むと、約3週間後に郵送されてくる。公序良俗に反するような写真、国際紛争の種となるような絵柄などは認められない。

2007年3月1日からローソンでwebでの受付を開始した。ローソンのサービスでは、シルバーのフレームの他に、リラックマハローキティのフレームが追加されている。2007年4月2日から郵政公社によるweb通販も開始された。

また法人向けとして条件付きでシート地も変更できるオリジナル版があり、写真付き切手に引き続き、漫画アニメマスコットなどのキャラクター映画芸能人スポーツ選手などの切手、地方自治体による切手など多数発行され、新しいコレクターズ・アイテムとしてマスメディアからも注目を集めている。オリジナル版では個人向けと異なり1枚ごとにデザインを変更することが出来る。

印刷コストが嵩む為、額面に一定の手数料を上乗せした料金で発注者に引き渡される。前述の法人によるキャラクターなどの切手では、その発売元が台紙や解説書などのプレミアムとなりうる要素を付け加えて、切手額面よりも大幅に高い価格(例:80円10枚1セットで送料込み4000円など)で通信販売が郵便局備え付けのエンタメポスト誌面上やネット通販を中心に行われている。

また、各地の郵便局支社が独自に企画する、その地域の観光名所や祭りなどをデザインしたものも発行されている。

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