フィリフェラオーレア

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フィリフェラオーレア
(オウゴンヒヨクヒバ)
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 裸子植物 gymnosperms
: マツ綱 Pinopsida
: ヒノキ目 Cupressales
: ヒノキ科 Cupressaceae
亜科 : ヒノキ亜科 Cupressoideae
: ヒノキ属 Chamaecyparis
: サワラ C. pisifera
栽培品種 : フィリフェラオーレア C. pisifera ‘Filifera Aurea’
学名
Chamaecyparis pisifera ‘Filifera Aurea’

フィリフェラオーレア(フィリフェラ・オーレア、Chamaecyparis pisifera ‘Filifera Aurea’)[1][2] は、ヒノキ科ヒノキ属サワラの園芸品種の1つである。オウゴンヒヨクヒバ[2]オウゴンワイセイスイリュウヒバ[要出典]とも呼ばれる。ふつう剪定して低木に仕立てられ、小枝は細長く垂れ、黄色い鱗片状の葉で覆われている[3][4][5]。「オーレア (aurea)」とは、ラテン語で「金色」を意味する[6]

概要[編集]

十分な日当たりがあると年間を通じて黄色の葉を保つ。類似の園芸品種としてゴールデンモップ(下記)があるが、ゴールデンモップよりも成長が速く、芯が立ちやすい[5]。刈り込みをして球状の低木として利用されることが多いが[5]、刈り込みをせず放生すると、高さ3–5メートルの円錐形の高木となる[4][5]。日蔭で育てると葉が黄色を帯びにくく黄緑色となる。耐暑性・耐寒性は強いが、乾燥には弱い。冬季にはややオレンジ色を帯びる。挿し木で増やす。

全景
枝葉

類似品種[編集]

フィリフェラオーレアに類似するサワラの園芸品種として、以下のようなものがある。

  • ゴールデンモップ Chamaecyparis pisifera ‘Golden Mop’[1][7]
    フィリフェラオーレアに由来する[4]。成長が遅く、大きくなっても高さ1.5メートルほどにしかならない[7]。年間を通じて良好な黄色を保つ[7]
  • フィリフェラオーレア・ナナ Chamaecyparis pisifera ‘Filifera Aurea Nana’
    矮性種。高さ1–1.5メートル[4]
  • ゴールド・スパングル Chamaecyparis pisifera ‘Gold Spangle’[1]
    狭い円錐形。高さ6–8メートルに育つ[4]
  • ゴールデン・チャーム Chamaecyparis pisifera ‘Golden Charm’[8]
    高さ1.8メートル、直径2.4メートルほどに広がる[8]
ゴールデンモップ
フィリフェラオーレア・ナナ

関連項目[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 理想の植木を見つけに行こう!”. 一般社団法人日本植木協会. 2024年3月1日閲覧。
  2. ^ a b 林将之 (2020). “オウゴンヒヨクヒバ”. 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類 増補改訂版. 山と渓谷社. p. 71. ISBN 978-4635070447 
  3. ^ 柴田忠裕 (1993). コニファーガーデン. NHK出版. ISBN 978-4140401101 
  4. ^ a b c d e 栗原正芳 (2000). すてきなコニファーガーデン. 主婦と生活社. ISBN 978-4391124590 
  5. ^ a b c d 高橋護 (2007). コニファーガーデン: 園主が教える選び方・育て方 (コツのコツシリーズ). 農山漁村文化協会. ISBN 978-4540051784 
  6. ^ Latin Dictionary and Grammar Resources - Latdict”. 2024年3月2日閲覧。
  7. ^ a b c Chamaecyparis pisifera 'Golden Mop'”. Missouri Botanical Garden. 2024年3月1日閲覧。
  8. ^ a b Chamaecyparis pisifera 'Golden Charm'”. Missouri Botanical Garden. 2024年3月1日閲覧。