バイノケラトプス

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バイノケラトプス Bainoceratops(「バヤン山の角のある顔」を意味する)は、白亜紀後期カンパニアン期から知られる角竜類恐竜の一つ。化石はモンゴル南部から知られる。2003年にテレシェンコらによって記載された。

バイノケラトプス Bainoceratops
地質時代
白亜紀後期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 周飾頭亜目 Marginocephalia
下目 : 角竜類 Ceratopia
: レプトケラトプス科 Leptoceratopsidae
: バイノケラトプス属 Bainoceratops
  • Bainoceratops efremovi
    Tereschenko & Alifanov, 2003

概要[編集]

バイノケラトプスはバヤン・ザクというモンゴルの有名なロカリティーで発見された一揃いの脊椎に基づいて記載された。前方仙椎の吻側の表面が窪んでおり、尾側の表面は平らである。第九胴椎の下垂体は断面が丸く、次の椎骨の前方内側の関節突起は狭い。最後の胴椎の神経棘の小平面はえぐれた構造になっている。

分類[編集]

バイノケラトプスは植物食恐竜の一クレードで嘴によって特徴づけられる角竜類に分類される。 バイノケラトプスの既知の唯一の標本であるホロタイプは、脊柱である。この部分だけで十分プロトケラトプス科とは区別でき、ウダノケラトプスレプトケラトプス科)により近縁であると示唆される。

参照[編集]

  • Tereschenko, VS & Alifanov, VR (2003). “Bainoceratops efremovi, a new protoceratopid dinosaur (Protoceratopidae, Neoceratopsia) from the Bain-Dzak Locality (South Mongolia)”. Paleontological Journal 37 (3): 293–302. 

脚注[編集]