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ソライロフウキンチョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソライロフウキンチョウ
ソライロフウキンチョウ ダリエン国立公園(パナマ)
ソライロフウキンチョウ Thraupis episcopus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
: フウキンチョウ科 Thraupidae
: ソライロフウキンチョウ属
Thraupis
: ソライロフウキンチョウ
T. episcopus
学名
Thraupis episcopus
(Linnaeus, 1766)
和名
ソライロフウキンチョウ
英名
Blue-gray Tanager

ソライロフウキンチョウ(空色風琴鳥、Thraupis episcopus)は、南アメリカに生息する中型のスズメ目フウキンチョウ科の鳥。

分布

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メキシコ南部からボリビア北東部、およびブラジル 北部、南端を除くアマゾン盆地全域に分布する。リマペルー)には移入された。トリニダード・トバゴではこの鳥をブルージーン (Blue Jean) と呼ぶ。

形態

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全長16-18cm、体重30-40g。成鳥は頭部と下面が淡青色で、上面は暗青色。肩斑の色は青みが異なる。くちばしは短くて太い。雌雄とも似るが、幼鳥は羽毛がより鈍い。

生態

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繁殖生息地は、開けた疎林、耕作地および庭園である。ソライロフウキンチョウは主に果実を食べるが、多少は蜜や昆虫もとる[1]。絶えず動いていて、にぎやかな普通種であり、通常つがいでいるが、時に小さな群れとなる。人の居住地周辺で繁栄し、栽培されたパパイア (Carica papaya) のような果実を食べる。

高い木の分岐や建物のすき間にある深い椀状の巣に、1-3個、たいてい2個の暗斑のある白灰緑色の卵を産む[1]

雌による抱卵は14日で、羽毛が生えそろうまでさらに17日かかる。巣は時に Molothrus 属のコウウチョウ類に托卵される。

さえずりは、tseeetsuup の地鳴きを組み入れて甲高くさえずる。

亜種 T. e. neosophilus
Asa Wright Nature Centerトリニダード島

亜種

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13-15の亜種が通常認められており、肩斑の青みの残りの羽毛に対する色調によって異なる。灰色み、緑色み、紫色みのある青色と、薄紫色、暗青色、白色みのある肩斑など。例えば、トバゴ島固有T. e. berlepschi は鮮やかで肩と腰は暗青色であり、ベネズエラトリニダード島コロンビア東部および遠くはブラジル北部に生息する T. e. neosophilus は紫の肩斑、アマゾン川南部流域の T. e. mediana は白色の翼斑があり、アマゾン川北部の T. e. cana は肩が青色である。

脚注

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参考文献

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  • Basto, Natalia; Rodríguez, Oscar A.; Marinkelle, Cornelis J.; Gutierrez, Rafael & Matta, Nubia Estela (2006): Haematozoa in birds from la Macarena National Natural Park (Colombia). Caldasia 28(2): 371-377 [English with Spanish abstract]. PDF fulltext
  • BirdLife International (BLI) (2008). "Thraupis episcopus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2008年12月30日閲覧
  • Londono, Aurora; Pulgarin-R., Paulo C. & Blair, Silva (2007): Blood Parasites in Birds From the Lowlands of Northern Colombia. Caribb. J. Sci. 43(1): 87-93. PDF fulltext

外部リンク

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