ジョルジョ・フォンターナ

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ジョルジョ・フォンターナ(Giorgio Fontana, 1981年4月22日 - )は、イタリアの作家。イタリア北部のロンバルディア州サロンノ生まれ。

人物・作品[編集]

2007年に青春小説『新年に向けての新しい決意』でデビューしたのち、現代の都会の秘密組織を題材にした小説『ノヴァーリス』(2008年)を発表。裁判と正義をめぐる二部作、『上級法のために』(2011年)と『幸せな男の死』(2014年)で広く注目され、『幸せな男の死』では《カンピエッロ賞》を受賞。2016年にはミラノを舞台とした恋愛小説『ひとつだけの天国』を発表している。 小説のほかにも、現代イタリア社会を論評した『闇の速度』(2011年)などがあり、『バベル56―移りゆく都会の八つの停留所』(2008年)はミラノの多民族・多文化社会を描くルポタージュとして《トンデッリ賞》最終候補となった。また、ケニアナイロビのスラム街で活動するNPO組織を題材としたグラフィックノベル『金属板』(ダニロ・デニノッティとルーチョ・ルヴィドッティとの共作)の原作や、『ソーレ・24・オーレ』紙をはじめとする新聞・雑誌で記事を執筆など、ジャーナリストとしての顔も持つ。イタリア語版漫画『ミッキーマウス』のストーリー構成を手掛けたり、ライティングスクール《スクオーラ・ホールデン》で教えたりもしている

短編「働く男」は、アンソロジー「どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学」(国書刊行会, 2019年10月刊)[1] に所収されている。

脚注[編集]