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コノハドリ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コノハドリ属
アオバネコノハドリ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
小目 : スズメ小目 Passerida
上科 : スズメ上科 Passeroidea
: コノハドリ科 Chloropseidae
Wetmore1960
: コノハドリ属 Chloropsis
Jardine & Selby1827
学名
Chloropsis
和名
コノハドリ(木葉鳥)
英名
Leafbirds

11種

コノハドリ属 (コノハドリぞく、Chloropsis) は、鳥類スズメ目コノハドリ科唯一の属である。

コノハドリ(木葉鳥)と総称される。

特徴

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東洋区東南アジア南アジア)に生息する。東洋区固有科は、鳥類ではコノハドリ科、ルリコノハドリ科 Irenidaeヒメコノハドリ科 Aegithinidae だけである。

全身的に黄緑色の羽色である。なおこれに対し、ルリコノハドリ科は青色、ヒメコノハドリ科は黄色である。

樹上で果実花蜜昆虫などを食べる。

系統と分類

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系統樹は Johansson (2008)[1]より。

スズメ上科

オナガミツスイ科 Promeropidae

狭義のスズメ上科

ルリコノハドリ科 Irenidae

コノハドリ科 Chloropseidae

ハナドリ科 Dicaeidae

タイヨウチョウ科 Nectariniidae

core Passeroidea

かつてはコノハドリ属、ルリコノハドリ属 Irenaヒメコノハドリ属 Aegithina の3属は同じ科とされ、Irenidae または Aegithinidae と呼ばれた(現在の命名規約からは Aegithinidae Gray1869 よりも Irenidae Jerdon1863先取権がある)。それぞれルリコノハドリ科・ヒメコノハドリ科を意味するが、日本ではもっぱらコノハドリ科と呼ばれた。

Wetmore (1960) は頭骨の特徴から、コノハドリ属とヒメコノハドリ属のみをコノハドリ科 Chloropseidae とし(名目上は Irenidae 科からコノハドリ科 Chloropseidae を分離した形となる)、ルリコノハドリ属はコウライウグイス科 Oriolidae に移しルリコノハドリ亜科 Ireninae とした。

Sibley & Ahlquist (1990) は、コノハドリ属とルリコノハドリ属のみをコノハドリ科 Irenidae とし、ヒメコノハドリ属はカラス科に移しヒメコノハドリ亜科 Aegithininae とした。これらは全てカラス上科に含められていた。

現在は、かつてコノハドリ科に含まれていた3属は、いずれも単型科をなす。ただしこのうち、系統的にカラス上科だったのはヒメコノハドリ科のみである。コノハドリ科とルリコノハドリ科はスズメ上科 Passeroidea の中で基底近く(オナガミツスイ科 Promeropidae に次ぐ)に位置する[1]

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国際鳥類学会議 (IOC)[2]による。11種。

出典

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