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キク亜綱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キク亜綱
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
学名
Asteridae
Takht. (1967) [1]
タイプ属
Aster L. (1753)
本文参照

キク亜綱(キクあこう、Asteridae)は、亜綱の階級に置かれる被子植物タクソンの一つで、キク科を含む。双子葉植物の下位区分。代表的な分類体系では、クロンキスト体系 (1981)[2]タハタジャンの被子植物分類体系 (1987)[3]デイヴィッド・マバリー英語版の維管束植物分類体系 (1997)[4]などで用いられる。また、2023年現在用いられているAPG植物分類体系におけるキク類 (asterids) を指して「キク亜綱 Asteridae」が用いられることもあり[5]、また PhyloCode に基づくクレード学名としても Asteridae が用いられる[6]

クロンキスト体系

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アーサー・クロンキストAn Integrated System of Classification of Flowering Plants (1981) による被子植物分類体系では11が含められている[2]。双子葉類の最後に配置されていた[2]

タハタジャンの被子植物分類体系

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アルメン・タハタジャンによる Systema Magnoliophytorum (1987) では以下のように分類されていた[3]。タハタジャンは亜綱の下に「-anae」を語尾とする1階級を置いた[7][注 1]。キク亜綱はクロンキスト体系と同様にモクレン綱の最後に配置されていた[3]

クロンキスト以前の分類体系

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ソーンの被子植物分類体系 (1983)[10]では、双子葉植物綱 Dicotyledoneae 中に「キク亜綱 Asteriflorae」があり、その下にキク目 Asterales ただ1目が置かれていた[11]ダールグレン被子植物分類体系 (1983)[12] では同様に双子葉植物綱 Dicotyledoneae 中に「キク亜綱 Asteriflorae」が置かれ、その下にキク目とキキョウ目 Campanulales が含められた[13]

脚注

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注釈

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  1. ^ -anae は普通上目と解釈される[8]
  2. ^ 大場 (2009) による訳。-anae は普通上目と解釈される。
  3. ^ 大場 (2009) による訳。-anae は普通上目と解釈される。キク上目とも[9]

出典

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  1. ^ James L. Reveal. “Indices Nominum Supragenericorum Plantarum Vascularium – A. (Entries as of 17 Feb 2011)”. Alphabetical Listing by Genera of Validly Published Suprageneric Names. 2012年8月28日閲覧。
  2. ^ a b c 大場 2009, pp. 321–322.
  3. ^ a b c 大場 2009, pp. 318–320.
  4. ^ 大場 2009, pp. 323–325.
  5. ^ 大場 2009, p. 171.
  6. ^ Cantino et al. 2007, p. E29.
  7. ^ 大場 2009, p. 294.
  8. ^ Ruggiero, Michael A.; Gordon, Dennis P.; Orrell, Thomas M.; Bailly, Nicolas; Bourgoin, Thierry; Brusca, Richard C.; Cavalier-Smith, Thomas; Guiry, Michael D. et al. (2015). “A Higher Level Classification of All Living Organisms”. PLOS ONE 10 (6): e0130114. doi:10.1371/journal.pone.0130114. 
  9. ^ キク目群(キク亜綱)”. Tree to Strain (SHIGEN). 国立遺伝学研究所 (http://shigen.nig.ac.jp).+2023年10月30日閲覧。
  10. ^ Thorne, R.F. (1983). “Proposed new realignments in the angiosperms”. Nordic J. Bot. 3: 85–117. 
  11. ^ 大場 2009, p. 314.
  12. ^ Dahlgren, R. M. T. (1983). “General aspects of angiosperm evolution and macrosystematics”. Nordic J. Bot. 3: 119–149. 
  13. ^ 大場 2009, pp. 316–317.

参考文献

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  • Cantino, Philip D.; Doyle, James A.; Graham, Sean W.; Judd, Walter S.; Olmstead, Richard G.; Soltis, Douglas E.; Soltis, Pamela S.; Donoghue, Michael J. (2007). “Towards a phylogenetic nomenclature of Tracheophyta”. Taxon 56 (3): E1-E44. doi:10.2307/25065865. 
  • 大場秀章『植物分類表』アボック社、2009年11月20日。ISBN 978-4900358614 

外部リンク

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