オンファス輝石
表示
オンファス輝石 | |
---|---|
分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | (Ca,Na)(Mg,Fe2+,Al,Fe3+)Si2O6 |
結晶系 | 単斜晶系 |
へき開 | 二方向に完全 |
モース硬度 | 6 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 緑色~暗緑色、青色など |
条痕 | 白色 |
比重 | 3.2~3.4 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
オンファス輝石(おんふぁすきせき、omphacite、オンファサイト)は、鉱物の一種(ケイ酸塩鉱物)。カルシウムとナトリウムを含む単斜輝石。オンファスとは未熟なブドウという意味である。
特徴
[編集]化学組成は (Ca,Na)(Mg,Fe2+,Al,Fe3+)Si2O6 で、主に透輝石とヒスイ輝石からなる固溶体に相当し、灰鉄輝石およびエジリン輝石成分も含む。Al よりも Fe3+ が多いとエジリン普通輝石になる。
産出
[編集]主に変成岩から産する。
青色片岩相に属する塩基性岩起源の広域変成岩の構成成分をなし、特に変斑レイ岩などによく見られる。オンファス輝石単独で脈を成すこともある
また、苦礬柘榴石とともにエクロジャイト(榴輝岩)を構成する。
「ヒスイ」として扱われるものもあり、ヒスイの緑色部分は成分分析の結果、オンファス輝石であったとの報告もある[1]。
キンバレー岩に含まれることもある。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 宮島宏 『とっておきのひすいの話』 フォッサマグナミュージアム、2000年
参考文献
[編集]- N. Morimoto et al., "Nomenclature of pyroxenes," Mineralogical Journal, Vol. 14, No. 5, pp. 198-221, 1989. PDF
- 森本信男 『造岩鉱物学』 東京大学出版会、1989年、ISBN 4-13-062123-8。
- 松原聰 『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』 学習研究社、2003年、ISBN 4-05-402013-5。
外部リンク
[編集]- Omphacite(mindat.org)
- Omphacite Mineral Data(webmineral.com)
- Pyroxeneグループ(地球資源論研究室)