オラヴィツァ・バジアシュ鉄道
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オラヴィツァ・バジアシュ鉄道(ルーマニア語:Calea ferată Oraviţa-Baziaş)は、かつて存在した鉄道路線であり、ルーマニアおよびセルビアで最古の鉄道である。路線は1854年8月20日に、当時オーストリア=ハンガリー帝国支配下であったバナト地方、ヴルシャツ近くの、現在のセルビアとルーマニアの国境にあたる地域で、アニーナ(Anina)からオラヴィツァ(Oraviţa / Oravica)を経てドナウ川に至るまでの交通を確保するため、帝立王立オーストリア国鉄(Imperial Royal Austrian State Railways; StEG)によって開通した[1]。
オラヴィツァから、ヤセノヴォ(Jasenovo)、ベラ・ツルクヴァ(Bela Crkva)を経て、ドナウ川に面したバシアシュ(Baziaş / Bazijaš)までを結んでいた。1856年からは旅客輸送も開始されている。
この路線のうち、ルーマニア領のオラヴィツァからセルビア国境のヤム(Iam)までの区間は、現在もルーマニア国鉄(Căile Ferate Române)によって運営されている。ヤムからセルビア領のヤセノヴォ、ベラ・ツルクヴァを経てルーマニア領のバシアシュに至る区間は廃止され、鉄道は存在しない。
脚注
[編集]- ^ Momčilo Petrović (2009年1月20日). “Čuvari logora u zimskom periodu”. Blic. 2009年9月閲覧。