エム・ディー・ソフトハウス

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株式会社エム・ディー・ソフトハウス
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
105-0014
東京都港区芝2-8-18
設立 2001年9月
業種 情報・通信業
法人番号 6010401068200
事業内容 イベントの企画、ソフトウェアの開発[1]
代表者 破産管財人 片山史英[1]
資本金 3000万円
決算期 1月31日[1]
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株式会社エム・ディー・ソフトハウスは、かつて存在した日本の企業。「人体の不思議展」の主催で知られていた。

概要[編集]

2001年9月に設立。1998年に一旦終了した「人体の不思議展」の新しい主催者として、エム・ディー・ソフトハウスが開催会場や開催日程の選定、標本の確保を行い、企画・運営は他社へ委託していた。開催形態は、エム・ディー・ソフトハウスが主催する「自主興行」と、地方の新聞社やテレビ局に開催の権利を販売する「売り興行」で行っていた。標本は主として中国において人間の死体を加工、標本化したものを使用していた[2]

「人体の不思議展」は全国各地で約600万人を集め、2006年1月期には約9億9000万円の売上高をマークした[1][2]

しかし、2010年には山口県保険医協会と新潟県保険医会から開催中止を要請され[3][4]、2010年に京都市で開催された「人体の不思議展」において、京都府保険医協会等が主催者を告発する[5]などイベントの状況は悪化。日本医師会や地方の医療団体から反対運動を受け、2012年に「人体の不思議展」は終了した[1][2]

その後は診療支援や臨床医学に関するソフトウェアを手がけていたが、売り上げ不振から2016年に事業停止。2018年7月25日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けた[1][2]。そして2018年12月5日に法人格が消滅した。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f TSR速報 (株)エム・ディー・ソフトハウス東京商工リサーチ 2018年8月1日
  2. ^ a b c d 大型倒産・動向速報記事 株式会社エム・ディー・ソフトハウス帝国データバンク 2018年8月1日
  3. ^ 法と社会通念にそぐわない「人体の不思議展」の中止を求める要請山口県保険医協会 2010年3月5日
  4. ^ 「人体の不思議展」開催中止を求める声明新潟県保険医会 2010年4月20日
  5. ^ “人体の不思議展、標本は「死体」 府警の照会に厚労省回答”. 共同通信社. 47NEWS. (2011年1月19日). オリジナルの2011年1月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110122060526/http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011011901000423.html 2018年8月2日閲覧。