エクセター点
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幾何学において、エクセター点(エクセターてん、英: Exeter point)は三角形の中心の一つである[1]。重心の擬調和三角形と外接三角形の配景の中心として定義される。クラーク・キンバーリングの「Encyclopedia of Triangle Centers」では、X(22)として登録されている[2]。
1986年にフィリップス・エクセター・アカデミーによって発見された[3][4]。
定義
[編集]エクセター点の定義は以下の通りである[5]。
- △ABCの、それぞれA, B, Cを通る中線と△ABCの外接円の頂点でない方の交点をA', B', C'とする。また△DEFを△ABC の外接円のA, B, Cを通る接線が成す三角形とする(Dは、Aの接線で構成される辺の対頂点、E,FもB,Cに対して同様に定義する)。このときDA', EB', FC'は共点でこの点を△ABCのエクセター点と言う。
三線座標
[編集]エクセター点の三線座標は以下の式で表される。
性質
[編集]- エクセター点は オイラー線上にある。したがってエクセター点は垂心、九点円の中心、重心、外心、ド・ロンシャン点などと共線である。
- 接触三角形に関する点Pの擬調和三角形と基準三角形は配景である[6]。Pが重心であるとき、配景の中心はエクセター点である。
参考文献
[編集]- ^ “Art of Problem Solving”. artofproblemsolving.com. 2024年7月31日閲覧。
- ^ Kimberling. “Encyclopedia of Triangle Centers: X(22)”. 24 May 2012閲覧。
- ^ Kimberling. “Exeter Point”. 24 May 2012閲覧。
- ^ Kimberling. “Triangle centers”. 24 May 2012閲覧。
- ^ Weisstein. “Exeter Point”. From MathWorld--A Wolfram Web Resource. 24 May 2012閲覧。
- ^ “Exeter Point”. www.cut-the-knot.org. 2024年7月31日閲覧。