アジピン酸ジヒドラジド
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アジピン酸ジヒドラジド[1] | |
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Hexanedihydrazide | |
別称 Adipic dihydrazide Adipohydrazide | |
識別情報 | |
略称 | ADH |
CAS登録番号 | 1071-93-8 |
PubChem | 66117 |
ChemSpider | 59505 |
UNII | VK98I9YW5M |
EC番号 | 213-999-5 |
MeSH | Adipic+dihydrazide |
RTECS番号 | AV1400000 |
バイルシュタイン | 973863 |
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特性 | |
化学式 | C6H14N4O2 |
モル質量 | 174.2 g mol−1 |
外観 | 白色の結晶または粉末[2] |
融点 |
182℃[2] |
水への溶解度 | 9.1g/100g(20℃)[3] |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | Material Safety Data Sheet |
半数致死量 LD50 | >10000mg/kg(マウス、経口)[3] |
関連する物質 | |
関連物質 | アジピン酸 塩化アジポイル アジポニトリル アジポアミド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
アジピン酸ジヒドラジド(英: Adipic acid dihydrazide)は、架橋剤として用いられる水性エマルションである。化学式はC6H14N4O2で、ADHと略記される。C4骨格をもつ対称分子で、反応基はC=ONHNH2である。ヒドラジンと有機酸との反応によって製造される。異なる骨格をもつジヒドラジド誘導体には、イソフタル酸ジヒドラジド(IDH)やセバシン酸ジヒドラジド(SDH)が知られている。
性質と用途
[編集]ケトン基と非常に早く反応する。ジアセトンアクリルアミドとの反応で、耐水性のあるコーティング剤が得られる。アルデヒド基と容易に反応することから、ホルムアルデヒド除去剤としての用途もある。融点が高く、高温でエポキシ樹脂と反応する。主に粉体塗料において、エポキシ樹脂硬化剤として使用される[3]。
脚注
[編集]- ^ Physical Properties of ADH[リンク切れ]
- ^ a b アジピン酸ジヒドラジド(東京化成工業)
- ^ a b c アジピン酸ジヒドラジド(日本化成)