りんの玉
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りんの玉(りんのたま)は、女性の膣に挿入して使用する性具。琳の玉と表記することもある[1]。別名・編鈴。
直径1cm程度の金属製などの球殻で、内部に鈴が封入されている。通常、これを2個膣に挿入して性交する。腰を動かすたびに鈴が鳴り、快感をもたらす[2]。大小1個ずつを使用すると記す文献もある[3]。
沿革
[編集]一説に、玄宗帝が楊貴妃と「やる」ために作らせたという[2]。ロバート・ファン・ヒューリックは、中国の勉鈴(緬鈴。べんりん)がりんの玉の原型ではないかと述べる。ただし、勉鈴がどのようなモノでどのように使用するのか、そもそもこのような性具が存在したのか、学者たちの間でも意見が割れている[1]。『金瓶梅』では勉鈴として登場し、豪商の西門慶が妻妾との睦みの際に使用する。
日本の古い文献では、『好色一代男』(1682年)に記述がみられる[4]。また、『色道重宝記』には「二ツ三ツを開(ぼぼ)に入れて置き、後よりへのこを入れて行う」とある[5]。
欧米では2010年刊行のイギリスの官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に登場し、同作の大ヒットにより、より広く知られるようになった。
画像
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琳の玉
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膣ボール、ビーナス・ボール、芸者ボールなどとも呼ばれる
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膣圧を鍛えるとも言われる
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ベンワボールとも呼称
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ファンボールとも呼称
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翡翠製
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琳の玉
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肛門用
出典
[編集]- ^ a b 邱海濤(きゅう・かいとう) 著、納村公子(なむら・きみこ) 訳『中国五千年 性の文化史』集英社、2000年11月7日、100-105頁。ISBN 4-08-781159-X。
- ^ a b 福田和彦『江戸の性愛学』河出書房新社〈河出文庫〉、1988年、19, 65頁。ISBN 4309471358。
- ^ 礫川全次『性愛の民俗学』批評社〈歴史民俗学資料叢書 第3期〉、2007年、84頁。ISBN 4826504691。
- ^ 前田金五郎『好色一代男全注釈 下巻』角川書店、1980年、470頁。
- ^ 長友千代治 編著『江戸時代生活文化事典―重宝記が伝える江戸の知恵 下巻 た~わ行』勉誠出版、1581頁。ISBN 978-4-585-20062-8。