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うお座ゼータ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うお座ζ星 A
ζ Psc A[1]
仮符号・別名 レーヴァティ[2]
(Revati[3][4])
見かけの等級 (mv) 5.187[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  01h 13m 43.88735s[1]
赤緯 (Dec, δ) +07° 34′ 31.2745″[1]
赤方偏移 0.000050[1]
視線速度 (Rv) 15.00 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 145.00 ミリ秒/年[1]
赤緯: -55.69 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 18.76 ± 2.76ミリ秒[1]
(誤差14.7%)
距離 約 170 光年[注 1]
(約 53 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 1.6[注 2]
ζ星の位置
物理的性質
スペクトル分類 A7IV[1]
色指数 (B-V) +0.32[5]
色指数 (U-B) +0.09[5]
他のカタログでの名称
86 Psc A[1],
BD +06 174[1],
FD 1033[1],
HD 7344[1],
HIP 5737[1],
HR 361[1],
SAO 109739[1]
Template (ノート 解説) ■Project
うお座ζ星B
ζ Psc B[6]
見かけの等級 (mv) 6.32[6]
位置
元期:J2000.0[6]
赤経 (RA, α)  01h 13m 45.2561s[6]
赤緯 (Dec, δ) +07° 34′ 41.698″[6]
赤方偏移 0.000036[6]
視線速度 (Rv) 10.9 km/s[6]
固有運動 (μ) 赤経: 181.78 ミリ秒/年[6]
赤緯: -40.34 ミリ秒/年[6]
年周視差 (π) 25.11 ± 0.68ミリ秒[6]
(誤差2.7%)
距離 130 ± 4 光年[注 1]
(40 ± 1 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 3.3[注 2]
物理的性質
スペクトル分類 F7V[6]
色指数 (B-V) 0.49[5]
色指数 (U-B) 0.01[5]
他のカタログでの名称
86 Psc B[6],
BD +06 175[6],
HD 7345[6],
HIP 5743[6],
HR 362[6],
SAO 109740[6]
Template (ノート 解説) ■Project

うお座ζ星(うおざゼータせい)は、うお座恒星5等星。5つの恒星が多重星を構成している[7]

概要

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ζ星Aは、共にA7のスペクトルを持つ2つの準巨星のAaとAbからなり、両星は地球からはわずか0.15秒角だけ離れて見える[7]。ζ星Bは、Ba (F7V) とBb (G7V) の主系列星が9.075日の周期で互いに周回しており、B星のペアはA星のペアから22.90秒角離れた位置にある。さらにB星から1秒角の位置に12.2等のC星がある[7]

名称

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固有名のレーヴァティ[2] (Revati[4]) は、ヒンドゥー月宿であるナクシャトラの第26宿レーヴァティ (Revati) に由来する[3]。2017年6月30日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Revati をうお座ζ星Aの固有名として承認した[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c d パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ a b 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Results for zet Psc A”. SIMBAD Astronomical Database. 2017年8月2日閲覧。
  2. ^ a b ナクシャトラ”. インド占星術.com. 2017年8月2日閲覧。
  3. ^ a b Richard Hinkley Allen. “Pisces, the Fishes,”. Star Names - Their Lore and Meaning. 2017年8月2日閲覧。
  4. ^ a b c IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2017年8月2日閲覧。
  5. ^ a b c d 輝星星表第5版
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Results for zet Psc B”. SIMBAD Astronomical Database. 2017年8月2日閲覧。
  7. ^ a b c Multiplicity among bright stellar systems (Eggleton+, 2008)”. VizieR. 2017年8月2日閲覧。