XMMS

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X Multimedia System
開発元 XMMSチーム
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対応OS Unix系
種別 メディアプレーヤー
ライセンス GPL
公式サイト www.xmms.org
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XMMSX Multimedia System(エックスマルチメディアシステム)とは、Unix系OSで動作する、Winampに似たフリーオーディオプレーヤである。

歴史[編集]

X11Amp[編集]

XMMSは、元々1997年11月に「良いLinux用MP3プレーヤ不足(lack of good mp3 players for linux[1])」を理由として、PeterとMikael Almによって書かれたX11Ampが始まりである。同年の5月に最初のリリースがなされたWindows用のオーディオプレーヤであるWinampに似せて作られ、Winamp用のスキンもサポートされていた。当初はソースコードへのアクセスが一切不可能なライセンス下でリリースされていたが、その後、GNU General Public Licenseでリリースされた。

名称変更[編集]

1999年6月10日に、4Front Technologies社はX11Amp開発のスポンサーとなる事を決定し、プロジェクト名もXMMS(X MultiMedia Systemの頭文字に由来する)に改名[2]された。多くのXMMSユーザは「X11 MultiMedia System」の略か、「X Window MultiMedia System」の略であると解釈しているが、公式にはXはクロスプラットフォーム[3]の意であるとされている。

フォーク[編集]

XMMSは、GTK+がバージョンアップしつづけ、GTK+2が出ても古くなった旧GTK+を使い続けている。新バージョンに移行しない大きな理由は、第三者によって書かれた多くのプラグインが持つ機能(アバウトボックスや設定ダイアログ等)が、旧GTK+に依存していた事に起因する。また、ソフトウェアの開発者がXMMSのコードは不完全で、メンテナンスが困難であると考えた。これらを要因とし、様々なフォークや関連プロジェクトを出現させる事となった。

  • Beep Media Playerは、2003年より開始された、GTK+2を使用したXMMSのフォークである。
    • ただし、現在は開発終了。さらにそのフォークとして、AudaciousBMPxが存在する。
  • GTK+2を使用したMohammed SameerによるXMMS2があったが、プロジェクトは中止された。
  • XMMS2は、原作者の一人であるPeter AlmによるXMMSの完全な再設計である。2002年に開始された。

機能[編集]

XMMSが現在サポートしているオーディオとビデオフォーマット。

デフォルトでサポート[編集]

  • オーディオCD(CD-DA)、freedbによるCDDB機能あり。
  • libmikmod
  • MPEGレイヤー1、2、3(MP3)、mpg123ライブラリを使用。
  • Vorbis
  • WAV

プラグインでサポート[編集]

その他[編集]

  • Winamp用スキン。

外部リンク[編集]