Wikipedia:秀逸な記事の選考/郡上一揆 20210704

郡上一揆ノート / 履歴 / ログ / リンク元[編集]

賛成/条件付賛成/保留/反対 2/0/0/1 この項目の選考期間は、2021年10月4日 (月) 13:51 (UTC)(2021年10月4日 (月) 22:51 (JST))までです。

  • (推薦)原因・経過・影響のいずれもが出典に基づいて詳細に記載されていて、非常に質が高い記事だと思います。--4th protocol会話2021年7月4日 (日) 13:51 (UTC)[返信]
  • 賛成 出典の豊富さもそうですが、詳細な経過等が書かれており、秀逸な記事の基準をパスしてるなと思いました。私は賛成です〜。Robert Swann de Schumann会話2021年7月9日 (金) 07:55 (UTC)[返信]
  • 賛成 内容がすべての節において非常に充実していて、かつ数多くの出典から記載されており、脚注も十分に明記されています。また、正確性に疑問が呈されているところがありません。そのため、秀逸な記事に追加しても良いと思います。--山形祐介会話2021年8月7日 (土) 00:31 (UTC)[返信]
  • 反対 文献を広く渉猟され、綿密な取材を感じさせることに敬意を表します。しかしながら、以下により「秀逸」には反対します。理由は以下のとおり大きく3点あります。
一揆の原因について
定免法から検見法に改めることが一揆の最大の原因のように読めますが、徴収法の変更によって郡上藩にどの程度の増収が見込めるものでしょうか。定免法を読む限りでは、収入面経費面どちらにもメリットがあるように書かれていますから、郡上藩がなぜ検見法にこだわったのか、なぜ農民たちがこれほど激しく抵抗したのか、その理由を明確にすべきです。
郡上藩が豊かでなかったことはそのとおりかもしれませんが、生産性や財政上についての記述は具体性に欠けます。生活が苦しい農民はどの時代にもどの地域にも一定数いたでしょうから、それだけでは「遠因」として説得力がありません。また、時代の変革の波についても郡上藩だけでの話ではありません。それをいうなら、日本の百姓一揆の歴史の中で郡上一揆がどのように位置づけられるのかや、他国でも一揆が頻発していたのかといった考察や考証が必要ですが、そのような説明はありません。郡上藩固有の事情については、同じ国内で過去延宝4年の一揆と本記事の一揆と都合2回の騒動が起こったことが注目できるわけですが、両者にどの程度の関連があるのか、またどの程度珍しいことなのかも不明です。そうすると、「一揆の遠因」として書かれていることの中では、金森氏が転封続きの上、代替わりによって若い藩主が奏者番という幕閣の出世コースの入り口的ポストに付いた(交際費などの出費が増える)ことが重要性を帯びてくると考えられます。しかし、本記事ではこのような事情が大きな節をまたがって分断され、別々に記載されているために、記述の軽重が平均化されてしまっています。後でも述べますが、本来重点的にまとめるべきものを記事のあちこちに分散させている例はこれにとどまりません。このために概略を把握することが容易でなく、結局記事を全部読まないと事態が見えてこない、これが本記事の最大の問題だと考えます。
構成上の問題
説明は14の節で構成されていますが、はじめの「概要」と終わりの「郡上一揆の特徴と影響」を除くと、ほぼすべてが一揆の経緯に終始しています。「概要」もつまりは一揆の経緯の要約ですが、この一揆の規模、何年続いたのか、犠牲者はどれほどだったのかといった基礎的な説明がなく、概要の役割を果たしていません。終わりの「特徴と影響」も、ほとんど経緯の中で説明されていることであり、同じようなことが書き方を多少変えて繰り返されています。
メインとなっている経緯については、言い方が悪いですが、抽象的な節見出しがだらだら続いていて、どこになにが書いてあるのかつかみにくい。文章については、上記した記述の「軽重の平均化」とともに重複が気になります。節の前後で同じようなことが書かれていることが目立ち、「いやそれはさっき読んだはず」とたびたび思わされます。節をまたがっての同じ説明は節分けの意味がありません。もし同じ事象であっても、異なる見地や観点から照らして述べるのであればわかりますが、そうではないので単なる繰り返しです。かと思えば、結末的なことまで先走って書いてあるところもあり、話が行きつ戻りつしてどこに向かっているのか混迷します。つまり、経緯の中に過去と未来、立場や見方や評価などが渾然としていて要点の切り分けができておらず、未整理状態です。これでは読者を遠ざけてしまうと思います。
例えばですが、経緯については一揆の進展からすれば、最初の強訴、江戸藩邸への出訴、老中への駕籠訴、目安箱への箱訴が大きな節目として考えられ、これに判決とその後の収束状況があるわけですから、節構成をそのようにすれば、文章を読まなくても節見出しだけで一揆の節目や行動のエスカレートぶりを明らかにできるはずです。というか、節見出しというのはそのためのものだと私は考えます。また、事件の当事者としては一揆側の農民、体制側の藩、そして公儀たる幕府と、少なくとも3者がいるわけですから、それぞれの立場や対応の変化というものをまとめたり整理する一方、一揆の経緯自体は簡略化して淡々と記述することで、上記したような重複は少なくなるのではないでしょうか。
疑問点
一揆の原因とも関わりますが、幕府の最終的な判決が「検見法の採用によって切添田畑の存在が明るみに出ることによる課税強化を恐れ、(中略)強訴と駕籠訴吟味の際には切添田畑の存在を隠した」となっているのは事実そのとおりだったのでしょうか。この点について、評価や研究がどうなっているのか不明です。さらに、駕籠訴の段階では公儀は農民に対し比較的好意的だったとされており、その後に過酷な吟味かつ断罪姿勢に変わった理由も明らかではありません。また、幕閣や藩側に対する処分については、一揆だけでなく石徹白騒動に対するものも含まれているため、文章だけではわかりにくく、処分内容と罪状について一覧表にするなどの見せる工夫が必要でしょう。
影響面では、馬場文耕のみがクローズアップされていますが、ほかに加筆できるものはないのでしょうか。江戸町民の反応にしても川柳や狂歌とあるだけで、その例示はありません。経過の詳述具合と比較して、社会的・文化的影響については手薄な印象であり、アンバランスです。
細かいところでは一揆側にかなり偏った書きぶりなど、ほかにも気になる部分がありますが、根本的なところは述べましたし、すでに十分長文となっているため、以上とします。なお、出典が豊富なことが賛成理由として挙げられていますが、出典の数は記事内容の質を保証しません。同じ出典でも扱い方次第で記事の内容・質は変わってくるのであり、数が多ければ内容も優れている(逆もしかり)などという単純な話でないことはおわかりでしょう。--みっち会話2021年8月7日 (土) 06:39 (UTC)[返信]
コメント 加筆依頼についてはとくに意見はありません。とはいえ、加筆が必要だと判断されるのでしたら、賛成しておられる方々が加筆されるのが話が早いのではありませんか? 出典の数を評価されているということは、当然挙げられている出典はすべてチェック済みのはずですから、何が使えるかすぐに見当がつくでしょう。--みっち会話2021年8月11日 (水) 13:32 (UTC)[返信]
推薦者です。構成のマイナーチェンジや特定の箇所の文献での照合等であれば、こちらでもできるところがあると思うのですが、頂戴したご意見は内容そのものにかなり踏み込まれたものでありますので、手に余るというのが正直なところです。
また、今回は大部分を執筆なされたのりまき様に仁義を切ったうえで推薦させていただいたものでありまして、そういった意味でも勝手に手を入れるわけにも行かないかなと思います。頂いたご意見につきましてはのりまき様より対応を検討される旨ご回答頂きましたので、まずはお待ちいただければと思います。何卒宜しくお願い申し上げます。--4th protocol会話2021年8月11日 (水) 23:41 (UTC)[返信]
メタな話になるので、お返事はノートに書きました。--みっち会話2021年8月12日 (木) 00:46 (UTC)[返信]
インデント戻します。主執筆者ののりまきです。みっちさん、ご意見どうもありがとうございます。秀逸な記事は選考期間が長いので、基本的には改めて参考文献を集め直し、可能な限り対応したいと考えています。特に定免法と有毛検見法のあたりは確かにわかりにくいと思いますので、改めてよく調べてみます。ただ現状で間違いなく対応が困難なのが、一揆発生前の具体的な生産や財政上の記述です。これは郡上藩の場合、データが一揆終了後の青山家による統治下のものしか残っておらず、数値等で具体的に示すことが不可能なのです。金森家は改易になっていますので、やむを得ないところだと思います。これは一揆そのものの記録についても郡上藩側のものが少ないという点にも繋がっています。その他にも現状では参考文献をもとにした記載が難しいと思われる点もありますが、これはまず改めて参考文献を調査確認した上で、お答えしたいと思います。参考文献の調査、取り寄せ等に時間がかかると思いますが、よろしくお願いいたします。--のりまき会話2021年8月14日 (土) 23:51 (UTC)[返信]

選考終了時で通過条件を満たしていないので、今回は不通過で選考を終了します。--Yapparina会話2021年10月7日 (木) 13:44 (UTC)[返信]