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Wikipedia‐ノート:査読依頼/三木武夫 20130503

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査読依頼のノートと言う場ですが、とりあえず私なりの記事構成についての意見、提案をしたいと思います。三木武夫の記事が長いことについて皆さんからご意見を頂いていますが、主執筆者の私も正直かなり気にしてます。こんな長い記事を読み切るのには気力が必要でしょうし、三木武夫についての知識を求める読者にとって支障ともなり得ることは容易に想像できます。

ただ、三木は戦前から戦後にかけて、翼賛選挙を勝ち抜いたり公職追放を免れるなど、政治生命の危機を乗り越えて政治家であり続け、戦後は小政党の党首、幹部クラス、そして自民党の有力議員として活躍し、閣僚を歴任し最後には首相に登り詰めます。戦前は政治家ではありませんでしたが比較的似た経歴の中曽根康弘の場合、小政党に所属していた時分は幹部クラスではなかったので、あっさりした記述で済むと思いますが、三木の場合さすがに党首や幹事長を務めた政党時代についてきちんと触れないわけにはいかないでしょう。また郵政大臣時代の田中角栄科学技術庁長官防衛庁長官時代の中曽根などとともに、比較的軽い閣僚ポストと見られている環境庁長官時代の三木は特筆性が高い政策に取り組んでおり、やはりしっかりした記述が必要となります。そんなこんなで書く内容が膨大になってしまったというのが実態なのです。

そして私としては記事を書いていく中でこれでもかなり重要と思われる部分を落としているのです。一例を挙げますとNkymysnrさんが不必要ではないかとされた「出生と出自」項での出生地やその近郊地域の産業や地勢についての紹介にも関わる点なのですが、私はこの部分は三木の記事を書く中でかなり重要度が高い部分で落とせないと判断しています。理由としてはまず三木が地方の豊かではない農村地帯の農業、商業従事者の子であったという出自を考えれば、出生地の産業、地勢の説明は必要であるとの判断とともに、分かりにくかったと思いますが、「翼賛選挙後の三木」の項の、『81帝国議会で三木は、請願委員会において地元徳島県の阿波用水灌漑事業に対する助成の請願を行い』という部分の一種の伏線となっているのです、三木は田中角栄に代表される利益誘導型政治と対極にある政治家のように言われていますが、最近の研究論文を読む限りこの評価は間違っているとは言えないまでも正確ではありません。特に戦前の駆け出し代議士時代は水不足に悩まされる地元のために阿波用水事業に力を注いだり、また同じく「翼賛選挙後の三木」の項で触れられている本州と四国を結ぶ架橋事業に関しては、戦前の駆け出し時代から首相辞任後の政治家生活末期に至るまで、力を注ぎ続けます。つまり三木の出生地の環境と三木の政治家としての活動には大いに関連性があり、私としては落とせないと判断しているのです。

ただ、記事を読んでいただければわかりますが、現在の記事の中には戦後の三木と本四架橋事業との関わりあいは全く記述していません。これはこの点に関して評価した信頼性が高い論文が入手出来なかったのが書かなかった最大の理由です。記事に使用した参考文献は、基本的には政治学者、歴史学者の著作物を中心とし、政治記者の著作は政治学者、歴史学者が参考文献として用いたことが確認できるものを使うように努力しました。最終的にはその原則に沿わない参考文献も2,3出てしまいましたが、そのような文献は評価や解釈に関わる場面には使用せず、あくまで単純な事実関係の記述用の参考文献に留めました。

私が記述する必要性が高いと判断していて、現在の三木武夫の記事の中で十分記述していない点は、先に述べた三木の地元への利益誘導、そして保守左派とも呼ばれた三木の政治姿勢と1970年代の革新自治体隆盛との関連、先にも触れた環境庁長官時代の政策などがあります。これは私の視点であり、まだ見落としている部分があると思います。良い文献が入手出来ていないのが今のところ記事内容に反映していない最大の理由ですが、そんなこんなを書き連ねていってはただでさえ大きい記事が、もっともっと大きくなってしまいます。

そこで英語版GAのビル・クリントン、FAのロナルド・レーガンバラク・オバマなどの構成を少し見てみたのですが、長大な内容となる節は別記事として分割し、本体は比較的簡略な説明となっているようです。私は三木武夫の記事もそれに倣った構成とするのが良いのではないかと考えました。とりあえずまず首相時代は分割し、出来れば分割先に保守左派とも呼ばれた三木の政治姿勢と1970年代の革新自治体隆盛との関連あたりも書き加えたいと考えています。あと戦後の小政党の幹部時代、自民党の有力議員時代なども分割した方がすっきりすると思います。そうすれば三木武夫の記事本体は出生から戦前期、そして評価や人物が主体となり、後の部分はメインを別記事とし、本体には簡略化した説明を載せる形になります。

あと構成ではNkymysnrさんも指摘されていますが、書き出し部と概要の重複が確かに気になります(苦笑)。これは当初、日本語版のGAであるエリザベス1世のように、概要節を設けずに書き出し部に集約する形での執筆を考えていたのですが、尋常な長さではない記事となるのが見えてきた時点で、これでは記事全文を読むのが大変ではないかと考え、同じく日本語版GAのウィンストン・チャーチルあたりを参考に、せめて概要節を読んでもらえればとも考え、概要節を設けたのです。三木武夫では書き出し部は一般的な履歴書のように役職、栄典中心の記述、概要節では記事全体のまとめとして差別化を図ってみたのですが、やはりどうしても重複してしまいます。先にも触れた英語版GAのビル・クリントン、FAのロナルド・レーガン、バラク・オバマなどの記事を見ると概要節は設けられておらず、私としても当初の予定通り、概要節を設けずに書き出し部に集約する方が、伝記記事の場合スマートではないかと思っています。このあたりもご意見を頂きたいところだと思っています。

長い意見表明、提案となるため査読依頼本体ではなくノートに書かせていただきましたが、ご意見等頂ければと思います。どうかよろしくお願いします。--のりまき会話2013年6月23日 (日) 09:54 (UTC)[返信]