ヴォカリオン・レコード
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ヴォカリオンのレーベル (1921年) | |
設立 | 1916年 |
設立者 | エオリアン社 |
解散 | 1973年 |
現況 | 清算 |
ジャンル | ブルース、ジャズ |
国 | アメリカ合衆国、英国 |
ヴォカリオン・レコード (Vocalion Records)は、かつて存在したアメリカ合衆国のレコード会社でありレーベルである。
歴史
[編集]ヴォカリオン・レーベルは、1916年にニューヨークを本社とするピアノとオルガンのメーカー、エオリアン社が設立した[1]。設立時の名称はエオリアン-ヴォカリオンで、同社はヴォカリオンのブランドで蓄音機も販売した。1920年、レーベルの名前から「エオリアン」が外された[2]。1924年後半に、同レーベルはブランズウィック・レコードによって買収された。1926年4月から5月頃に、ヴォカリオンはアフリカ系アメリカ人をターゲットとしたアフリカ系アーティストのレコード(1000盤代の「レイス(人種)・シリーズ」)の販売を始めた[3]。1927年、ジム・ジャクソンがヴォカリオンに「Jim Jackson’s Kansas City Blues」をレコーディングした[4]。このレコードは非常に好調な販売を記録し、メンフィスとミシシッピのミュージシャンの間でブルースのスタンダードとなった[4]。同レーベルはロバート・ジョンソンの「Cross Road Blues」をリリースしている[5]。
ヴォカリオンは1930年代の最も人気を博したレーベルの一つであった。しかしながらコロムビア放送システム(CBS)がヴォカリオンの経営母体のアメリカン・レコード・コーポレーションを1938年に買収したのち、1940年7月にヴォカリオンを廃止。オーケー・レコードに一本化したことにより、同レーベルは終焉を迎えた[6]。
ヴォカリオンの名前は1950年代後半になり、米デッカによって、過去のレコードの廉価再発レーベルとして復活させられた。この復活したヴォカリオンは1973年に活動を停止したが、MCAの廉価盤レーベル、コーラル・レコードによって、ヴォカリオン作品の多くの販売が継続された。1975年、MCAはヴォカリオン・レーベルで5枚のアルバムを再発している[7]。
脚注
[編集]- ^ Story of the 78rpm labels 2023年9月5日閲覧
- ^ Brunswick and Vocalion: History of Recorded Sound in Canada 2023年9月5日閲覧
- ^ Vocalion 1000 & Brunswick 7000 Race Series by Helge Thygesen, Russell Shor, Agram Blues Books, 2014年, P. 325 2023年9月5日閲覧
- ^ a b Robert Palmer (1981). Deep Blues. Penguin Books. p. 109. ISBN 978-0-14-006223-6 2023年9月5日閲覧
- ^ LaVere, Stephen (1990). The Complete Recordings (Box set booklet). Robert Johnson. New York City: Columbia Records. OCLC 24547399. C2K 46222。
- ^ Sutton, Allan; Nauck, Kurt (2000). American Record Labels and Companies: An Encyclopedia (1891-1943). Mainspring. p. 226
- ^ “Vocalion Album Discography”. Bsnpubs.com (2014年4月27日). 2023年9月5日閲覧。