SDカード (運転免許)

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SDカード英語: Safe Driver Card)とは、自動車安全運転センターが発行する、無事故無違反の携帯用証明である。SDカードを持っていると割引料金で使えるSDカード優遇店があり、各都道府県センターが設定する。

概要[編集]

SDカードは無事故無違反を続けている期間により、次の区分がある。

  • グリーン(若草色):1年以上2年未満
  • ブロンズ(銅色):2年以上4年未満(従来は水色[1]
  • シルバー(銀色):4年以上10年未満
  • ゴールド(金色・枠なし):10年以上20年未満
  • スーパーゴールド(金色・枠あり):20年以上

各都道府県の自動車安全運転センター(=運転免許試験場内)に無事故・無違反証明書か運転記録証明書を申し込む(証明1件につき630円)と、証明日以前に1年以上事故や違反の記録がない場合、後日郵送で証明書と一緒にSDカードをもらえる。殆どの指定自動車教習所では、卒業検定の料金に申請手続きの手数料を含めているか、もしくは諸経費などの名目で別途630円の申請料を徴収するなどを経て、卒業から1年後まで無事故無違反を続けていれば、自動的にカードと証明書が送られて来る。

なお、事故や交通違反検索の対象期間には、全ての種類の保持期間が含まれる。例えば、10年以上前に何らかの運転免許証を取得し、その後無事故無違反である人に対して「金色の証明」がなされる場合、その証明の日から10年だけ遡って「この10年間事故がない」と記されるわけではなく、日本の運転免許(種類を問わない)を初めて取った日から、証明の日まで無事故無違反である旨の記載がなされる。途中にうっかり失効等で欠落期間があっても、運転免許証の番号が変わらなければ、そこで途切れることはなく、最初の免許取得日が始期として表記される。そのような場合、失効前の部分については「旧免許」の期間であることも付記される。

効力[編集]

交通反則通告制度や人身交通事故が無い公的証明書であり、法的な効果は何も持たないが、一例としては、個人タクシーの申請、事業所における安全運転意識の啓発を目的に活用されている。また、社用で社用車を運転するための社内資格として、SDカード取得を義務付けている事業者もある。さらには、就職時のチェック項目の1つとして活用している事業者もある。

安全運転に対する一種の特典制度でもあり、優遇店にはロードサイド店舗が多い。

主な優遇店舗[編集]

運送業
自動車整備・部品販売
レストラン
レジャー
ホテル
百貨店
レンタカー
その他サービス
一般

ガソリンスタンドガソリン軽油および洗車やオイル交換などの割引)、金融機関(マイカーローンの金利優遇)、ゴルフ場(プレー料金の割引)、運転代行指定自動車教習所(入校料金割引)など、優遇される業種や内容は多種多様に渡り、下記の公式ウェブサイトから、全国の優遇店舗を、都道府県別・業種別に検索できる。

問題点・批判[編集]

免許の更新は5年毎だがSDカード優遇店および施設・サービスはカードの色に関係なく、それぞれの特典有効期間がばらばら(発行日から1年間のみ有効のところもあれば、5年間まるまる有効なところもある)で年数が経つほど有効期限を過ぎていて、特典の対象外となってしまう優遇店もある。

運転免許更新時に警察官から「交通事故の裁判などの際にSDカードがあれば無事故・無違反の証明となり、弁護側に有利になる」とSDカード更新を勧誘されるが、実際には刑事事件の裁判で被告人の違反・前歴証明は検察側にあり、SDカードがなくても一切不利にはならない。

SDカード発行手数料だけで年間54億円もの収入があり、そのうち役職員給与だけで33億円が支払われている(2007年平成19年)度)。常勤役員は警察庁や自治省・財務省の天下り役人で占められており、典型的な天下り商売との批判も強い[2]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]