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東入植地(ひがしにゅうしょくち)は、アイスランドヴァイキングたちによって985年頃からグリーンランドに建設された3つの入植地(東・中・西)の一つである。東入植地はそれらの中で最初にして最大の場所であり、最盛期には4000人が暮らした。

「東」入植地という名称から想起されるのとは違い、西入植地英語版の東ではなく、500 km南にある。そして、西入植地同様、グリーンランド南西部のエイリークスフィヨルドやイガリクといった長いフィヨルドの端に位置した。

その区画には、スカンジナビア風の農家およそ500件の遺跡群があり、ブラッタフリーズ英語版フヴァルセー英語版ガルダル英語版(ガルザル)、Dyrnæs英語版など、16聖堂の遺跡が含まれる。この入植地に関する最後の記録は1408年に挙行された結婚式のもので、これは西入植地の最北の集落が終焉を迎えた後の、50年から100年ほどが経った時期に当たる。15世紀に放棄された後、18世紀以降にイヌイットカラーリット)が進出して形成された農業景観も含めた代表的な遺跡5件が、2017年にUNESCO世界遺産リストに登録された。