Massive Ordnance Air Blast bomb

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MOAB。

MOAB(モアブ、: Massive Ordnance Air Blast、大規模爆風爆弾兵器)は、2010年1月現在、通常兵器としては史上最大の破壊力を持つとされる爆弾である。アメリカ空軍が開発した。空軍内部では Mother Of All Bombs(全ての爆弾の母)と呼ばれることもあり、湾岸戦争イラクの独裁者サダム・フセインがかつて Mother of all battles(全ての戦争の母)と呼んだことに因む[1]。制式名称GBU-43/B。C-130輸送機に搭載されてイラク戦争で実戦配備されたが、使用されなかった。

MOABの開発後、ロシアではMOABの4倍の威力があるとされるサーモバリック爆弾ATBIPが開発されたが、この爆弾にはMOABへの対抗心からか全ての爆弾の父Father of all bombs)というニックネームが付けられている。

開発[編集]

MOABは、デイジーカッターの後継として、2002年に空軍研究所で開発が始まった。その後、2003年3月11日にフロリダ州エグリン空軍基地で実地試験が行われ、11月にも試験が行われた。なお、空軍研究所では13 tの重さがあるMOABの後継爆弾の開発が行われているという。

概要[編集]

直径1mを超える非常に巨大な爆弾である。

長さ約9.1 m、重さ約9,800 kgの爆弾で、8,482 kgの炸薬があるという。炸薬にはスラリー爆薬もしくはトリトナール(TNT 80%とアルミニウム粉末20%を混合したもの)と言われるが、明らかにされていない。巨大な爆弾のため通常の爆撃機には搭載できず、C-130やC-17などの大型輸送機の後部貨物扉からMOABを載せたパレットごとパラシュートで引き出されて空中投下される。パラシュートで降下するデイジーカッターと違い、パラシュートが付いたパレットから切り離された後はGPS誘導で展開した格子状のフィンで方向を制御するため、デイジーカッターよりは命中精度は良く、また高高度から投下できるため敵の対空砲火を浴びる危険性が少ない(パラシュートを使用する場合、ある程度高度を下げる必要がある)という利点がある。

大きさとしては、第二次世界大戦中に使用されたグランドスラムよりわずかに小さいだけであり、現有されている通常爆弾としては最大のものである。実地試験では、その凄まじい爆発のため、原子爆弾のようにキノコ雲が発生したという。

基本的な設計思想としては、ベトナム戦争及びアフガニスタン侵攻で使用されたデイジーカッターと同様である。しかし、イラク戦争では国防総省が「衝撃と畏怖」戦略の一環として、対人兵器として使用することを勧めた。そして、1発のMOABが実戦配備されたが、使用されなかった。

性能諸元[編集]

  • 全長 9.14m
  • 直径 1.03m
  • 総重量 9,752 kg
  • 炸薬量 8,482 kg

出典[編集]

  1. ^ Kaplan, Fred (13 March 2003). "Meet the Air Force's "palace buster."". MSN. Retrieved 21 September 2009

関連項目[編集]