Listen

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Listen(リスン)は、2003年平成15年)11月ソニーから発売されたコンポーネントシステムのブランド名である。

概要[編集]

可処分所得の多いDINKs団塊の世代層、あるいはオーディオ機器に造詣が深いAVファンらをターゲットに、高級志向のコンポないしはマイクロコンポとして展開された。このため、それまでコンポでは導入されなかったスーパーオーディオCD(SACD)とソニー製では初のDVD-Video再生に対応したディスクドライブを搭載していた。

実勢価格は4万円台(SE3)から9万円台(SE9)程度であり[1]、それまで市販されていた単品コンポーネント機器のSACDプレーヤーと同等かそれよりも廉価という意欲的な価格設定であり、SACDプレーヤーの普及に弾みをつけるものと見られていた。

売上実績については公表されていないが、2004年初夏にSE3が生産完了品となった後、2005年にハワード・ストリンガーがソニーCEOに就任した頃に全機種生産完了となり、Listenは後継機種が発売されずに終焉した。同氏が陣立てしたリストラ計画(AIBOなどの生産中止)との関連は不明である。

主な装備・特徴[編集]

  • SACDの再生に対応
  • この時期のソニー製品としては珍しく、[要検証]CD-R/RWに記録したMP3再生にも対応している。
  • DVDビデオ再生部ではプログレッシブ(480p)出力に対応したD端子コンポーネント端子)を装備している。また、CD-R/RWに記録したJPEG画像をテレビに出力することにも対応している。
  • MDデッキ部はATRAC/ATRAC3 DSP TYPE-Sを搭載。但し、SoundGateと異なり全角(2バイト)文字表示には対応していない。
  • アンプ部にコンポとしては初めてS-Masterデジタルアンプを搭載し、小型化と大出力化に成功した。但し、CMT-SE7では搭載していない。
  • カセットデッキ部(SE3には非装備)はノーマルテープのみ・ドルビーNR非対応というエントリーモデルと同等の機能であった。

発売された機器[編集]

CMT-SE9
  • SACD/CD,アンプ(S-masterデジタルアンプは6チャンネル搭載)と、NetMD対応MD,カセットの2ボックス
  • MPEG-2 AACドルビープロロジックⅡ,デジタルシネマサウンド(シネマスタジオEXモード)を搭載している。
  • フロント・センター・サラウンドスピーカー(後方)、スーパーウーファーの6本のスピーカーが付属し、標準でSACDとDVDビデオプレーヤーの5.1ch再生(→ホームシアター)に対応している。フロントスピーカーには「ナノファイントゥイーター」が装備されている。
CMT-SE3
  • SACD/CD,アンプの1ボックス(S-masterデジタルアンプは2チャンネル搭載)
  • 木目調2Wayバスレフ型スピーカーが付属。
  • 非搭載であるMD(Net MD)・カセットは専用オプションのMDS-SE9(SE9の同デッキと同じ1ボックス)を追加し2ボックスとすることで利用できる。
CMT-SE7(シルバー/ホワイト)
  • SACD/CD,アンプ,NetMD対応MDの1ボックス
  • シルバーとホワイトのカラーバリエーションがあり、シルバーではCMT-SE9のフロントスピーカーと同じものが、ホワイトではラウンドシェイプ型のスピーカーが付属している。

CM[編集]

都会の大階段などを行き交うサラリーマン達の群衆の映像に「いつのまにか大人になって、いつのまにか音楽のそばにいない」「Adult Only Audio Listen」というキャッチコピーが映し出される「群衆編」がテレビCMとして制作され、発売時と2004年の7月前後(ボーナスシーズンでもあった)に放送された。

BGMに、シンディ・ローパータイム・アフター・タイム(過ぎ去りし想い)を使用した15秒・30秒の2バージョンと、MISIAの「つつみ込むように…」を使用した15秒バージョンの3パターンが制作された。

出典・脚注[編集]

  1. ^ ファイル・ウェブ 2003年8月27日 ソニー、SACDやDVDに対応したミニコンポ“Listen”シリーズ3機種を発売

関連項目[編集]

同時期に新規発売され、2006年までに新規展開が停止されたソニー製品