Linux from Scratch

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Linux from Scratch (リナックス フロム スクラッチ、LFS) は、ユーザが自分自身で「スクラッチから(from Scratch)」Linuxシステムをビルドする、という一風変わった特徴を主旨とする、(一種の)Linuxディストリビューションである。最初のインストール(クリーンインストール)に、Live CDのようなライブイメージとバイナリパッケージを使って、最低限の機能が備わったシステムを一気に用意してしまう一般的なディストリビューションとは異なり、全てをソースコードで入手して、一種のクロスビルドによってシステムを準備してゆく。

具体的にもう少し詳細には以下のようである。

まず、現在動作しているLinuxシステムを用意する。その中に、クロスコンパイルの準備の要領で[1]ビルド環境を用意し、カーネルやカーネルモジュール等をはじめ、いわゆるベースシステム等と呼ばれるシステムソフトウェア類をビルドする。

次に、インストール対象となるマシンのためのディスク(ないしディスクイメージ)にパーティションを作り、extファイルシステムなどで論理フォーマットし、/usr など、基本的なインストールに必要なディレクトリツリーを構築してインストールし、/etc の中の設定ファイルなどを編集する。また、/boot など、ブートに必要な設定も行う。その他にも多くの作業があるが、全てを行えば、最低限の起動可能なシステムができあがる。

基本的な構築が完了した後は、Beyond Linux From Scratch (BLFS) に従って、応用的なライブラリやX Window Systemを使用するようなデスクトップ環境などを導入することができる。

LFSのサイトで最新の安定版及び開発版を入手することができる。

LFSソフトウェア一覧[編集]

LFS 7.8に含まれたソフトウェアのリスト

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  1. ^ 用意したシステムと、インストール目的のシステムの、例えばどちらもx86であれば、アーキテクチャは違わないという点では「クロスではない」が、一般にカーネルやそれに近いシステムのビルドには「現在動いているシステムを雛形にして、その設定等をコピーする」という感じの振舞が含まれているので、別のインストール対象のためのビルドは一種のクロスコンパイルのようにして行う必要がある。

外部リンク[編集]