kT (エネルギー)
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25 °C (298 K) での kT の値 | 単位 |
---|---|
kT = 4.11×10−21 | J |
kT = 4.114 | pN⋅nm |
kT = 9.83×10−22 | cal |
kT = 25.7 | meV |
関連する量
| |
kT/hc = 200 | cm−1 |
kT/e = 25.7 | mV |
RT = kT⋅NA = 2.479 | kJ⋅mol-1 |
u = 0.593 | kcal⋅mol−1 |
h/kT = 0.16 | ps |
kT はボルツマン定数 k と温度 T の積である。この積は物理学において、分子スケールの系におけるエネルギー値のスケーリング因子として(エネルギーの単位として用いられることもある)、エネルギーのみには依存しないが、エネルギーと kT との比、すなわち E/kT(アレニウスの式とボルツマン分布を参照)には依存する多くの過程の速度および頻度として使用される。正準集団に従う平衡系では、エネルギー E を持つ状態にある系の確率は e−ΔE/kT に比例する。
より根本的には、kT は系の熱力学的エントロピーの増大に必要な熱の量である(自然単位系ではナット)。したがって、E/kT は自然単位系において測定される分子毎のエントロピーの量を表わす。
数多くの分子が含まれる巨視的スケールの系では、RT 値が一般的に使用される。そのSI単位はジュール毎モル(J/mol: (RT = kT⋅NA))である。
脚注
[編集]- P. Atkins; J. dePaula. Atkins' Physical Chemistry (9th ed.). Oxford University Press