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2011 DS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
K11D00Sから転送)
2011 DS
仮符号・別名 K11D00S[1]
分類 地球近傍小惑星[2]
軌道の種類 アポロ群[2]
地球横断小惑星
発見
発見日 2011年2月23日[1]
発見者 カタリナ・スカイサーベイ[1]
発見方法 自動検出
軌道要素と性質
元期:TDB 2456600.5 (2013年11月4.0日)[2]
軌道長半径 (a) 1.03538 ± 0.00006 AU[2]
近日点距離 (q) 0.7978 ± 0.0001 AU[2]
遠日点距離 (Q) 1.27298 ± 0.00007 AU[2]
離心率 (e) 0.2295 ± 0.0001[2]
公転周期 (P) 384.81 ± 0.03 日
(1.05 年)[2]
軌道傾斜角 (i) 000.2786 ± 0.0002 度[2]
近日点引数 (ω) 071.227 ± 0.002 度[2]
昇交点黄経 (Ω) 346.5168 ± 0.0009 度[2]
平均近点角 (M) 271.44 ± 0.09 度[2]
EMoid 0.00142233 AU[2]
前回近日点通過 JED 2456310.4
(2013年1月17日)
次回近日点通過 JED 2456695.2 ± 0.1
(2014年2月6日)[2]
物理的性質
直径 13 m[3]
質量 3300 t
(3.3 × 106 kg[3])
絶対等級 (H) 26.9[2]
衝突のリスク
トリノスケール 0[3]
パレルモスケール 最大:-6.36[3]
累計:-5.10[3]
衝突確率 0.0015 %[3]
衝突速度 12.92 km/s[3]
衝突エネルギー 66 キロトン[3]
(2.8 × 1014 J)
Template (ノート 解説) ■Project

2011 DS とは、アポロ群に属する地球近傍小惑星の1つ[2]

軌道の性質

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2011 DS は、軌道長半径1.035AU、公転周期384.8日の地球近傍小惑星である。軌道離心率は0.230あり、近日点金星軌道に近い0.798AU、遠日点地球軌道と火星軌道のほぼ中間である1.273AUである。軌道傾斜角はわずか0.279度である。このため、頻繁に地球に対して接近し、稀に金星に接近する軌道を持つ。地球軌道との最小距離は21万3000kmである[2]

その公転軌道のため、2011 DS は頻繁に地球に対して接近する。1900年1月1日から2200年12月31日までの間に、2011 DS は地球に対して月の軌道の内側に入り込む可能性が5回ほどある。これは 2010 JL88 と並んで最多の接近回数である。ただし、その軌道計算の精度が十分ではないため、以下の表に示す通り予想接近距離は十分な精度ではない[2]

月軌道の内側に入り込む可能性のある接近[2]
接近日時 (UTC) 最接近距離 (万km)
日時 誤差 最短 最適 最長
1966年2月18日18:46 10時間16分 21.8 356 690
1978年8月12日23:34 1日15時間38分 27.8 1345 2778
1981年2月22日09:06 1日14時間6分 23.4 1465 2824
2047年8月14日21:32 1日17時間2分 32.3 382 6044
2050年2月18日09:19 5時間26分 20.2 241 1045

物理的性質

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2011 DS は絶対等級26.9という極めて小さな値の小惑星であり[2]、推定直径は13m、推定質量は3300tである。累計で0.0015%の衝突確率があり、衝突した場合の相対速度は12.92km/sで、放出されるエネルギーはリトルボーイの約4倍程度である[3]

出典

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  1. ^ a b c 2011 DS Minor Planet Center
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t (2011 DS) JPL Small-Body Database Browser
  3. ^ a b c d e f g h i 2011 DS Earth Impact Risk Summary”. NASA Near Earth Object Program. 2014年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月18日閲覧。

関連項目

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