ili
ili(イリー)とは、ログバー社が提案するウェアラブル翻訳デバイスである。旅行シーンに特化することで、従来の翻訳機とのすみわけをしている。インターネットに接続する必要がないので、通信状態に関わらずすぐに使えるのが特徴である。
2017年12月4日に、最新版のリリースが発表。日本語から「3言語(英・中・韓)」への翻訳が可能になっている。
沿革
[編集]2016年1月、2016 CES INNOVATION AWARDSにて "HONOREE" に選出された。この時点では2016年夏に全世界で利用可能になると案内されていた[1]。2017年1月に日本国内で製品発表会を開催した。ログバーの公式サイトには関連動画が約2週間で1億再生を記録したと記載されている[2]。その後、2017年12月4日に「2018年版 ili」を発表。先行予約分2018台が1時間で売り切れ。
特徴
[編集]翻訳に使うボタンは1つ。ボタンを押してiliに話しかけると翻訳された言葉が再生される。
インターネット不要
[編集]インターネットに接続する必要がないので、通信状態に関わらずいつでも使える。飛行機や、極論砂漠地帯や山岳地帯でも使用することが可能。
独自技術の瞬間翻訳
[編集]ログバー社CEOの吉田の海外経験から考案されたiliは、コミュニケーションをより円滑にするために「瞬間翻訳」を実現。フレーズにもよるが、最速0.2秒で翻訳結果を出すことが可能になっている。
旅行に特化した辞書を搭載
[編集]全てを網羅する翻訳機ではなく、旅行に特化した単語・フレーズに集中することで旅における翻訳精度を向上させた。例えば「たかい」という言葉は、"expensive (=価格が高い)", "tall (=背が高い)"の2つに認識されるわけだが、旅行において必要性の高い単語である "expensive" を優先的に翻訳させるなどの配慮がされている。
2016年10月には、ハワイ州観光局公認商品にもなっている[3]。
名前の由来
[編集]ili(イリー)の名前の由来は、i (人)と i(人)の間に l (デバイス)が入ることにより、外国語のコミュニケーションを活性化させたいという思いから生まれた名前。
デザイン&テクノロジー
[編集]デザイン及びテクノロジーについては、公式の動画が公開されている。
仕様
[編集]個人向けとして「2018年版 ili」、法人向けサービス「ili for Guest」を展開している。
ili for Guest
[編集]法人向けにスタートしたサービスで、最短で2017年6月よりサービススタートの予定。すでに先行導入の申し込みも行っており、ili for Guestのパートナーとして東京地下鉄株式会社 (東京メトロ)、イオンモール株式会社 が発表会で登壇し、実証実験、テストマーケティングなど行っていく予定。[4][2][5]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 川島弘之 (2016年1月7日). “ASCII.jp:手に持って話すだけ、瞬時に音声翻訳してくれる端末「ili」”. ASCII.jp 2017年4月14日閲覧。
- ^ a b “動画再生数【 1億回】突破!世界中のSNS上で拡散、話題騒然に。- Logbar Inc.”. ログバー (2017年2月16日). 2017年4月13日閲覧。
- ^ “ウェアラブル翻訳デバイスili(イリー)が、ハワイ州観光局公認商品へ!|株式会社ログバーのプレスリリース”. ログバー、PR TIMES (2016年10月5日). 2017年4月15日閲覧。
- ^ “法人向けili for Guestサービス”. ログバー. 2021年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月15日閲覧。
- ^ “発表会にてイオンモール様、東京メトロ様にご登壇いただき、今後の展望を含めお話いただきました。 - Logbar Inc.”. ログバー (2017年2月16日). 2017年4月15日閲覧。
外部リンク
[編集]- 株式会社ログバー
- ili(イリー)翻訳機ホームページ - ウェイバックマシン(2021年3月10日アーカイブ分)
- ili's technology(日本語字幕) - YouTube