CDプレーヤー
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CDプレーヤーは、コンパクトディスク(CD)を再生する装置。
CD-DA(オーディオCD)上に記録されているデジタル音声データを、スピーカーで再生可能なアナログ情報へ変換する。
CDプレーヤー(CDP)の種類
携帯型
単独(あるいはヘッドフォンと組み合わせて)で再生音を聴けるもの。
- ヘッドホンアンプのみを搭載するもの(一部小型のスピーカーを搭載した機種もある)
- アンプやスピーカと一体になっているもの
- 同時にラジオとカセットテープの録音・再生装置を積んでいることが多く、それらはCDラジカセと呼ばれる。またCDラジカセの多くは取っ手がついており持ち運びが前提となっているが中には交流電源を使用したものや大型で持ち運びが困難なものがある。
据置型
ライン出力が主で、アンプおよびスピーカーを通して再生音を聴くもの。ヘッドホン出力はある場合もない場合もある。CDデッキとも呼ばれる。多くはMD等へのデジタル録音が可能な「光&同軸デジタル出力端子」を標準装備している(光・同軸いずれかのみ装備されている機種や、どちらも装備せずアナログ出力のみ搭載の機種もある)。またカセットデッキやMDデッキとのシンクロ録音や他機との連動操作が可能な「コンピュリンク端子」も多くの機種に搭載されているが、この機能は同一メーカー同士の組み合わせとなっている場合のみ動作する。
- ミニコンポの一部としてのプレーヤー。
- 単品 - 普通の単品コンポーネントとしてのプレーヤー。
- かつて単体コンポのCDデッキはヘッドホン端子とアナログ可変出力端子を標準装備し、本体にもテンキー(ダイレクト)選局ボタンを装備した機種が発売されていたが、現在はヘッドホン端子非搭載の機種が殆どで、テンキーはリモコンのみに搭載されている。
- CDチェンジャー - 1台に複数枚のCDを収容して選んで再生できる。チェンジャーデッキを参照。
- 分離型(セパレート型) - 高級品にはCDから信号を読み取る機械部分(CDトランスポート)と、読み取ったデジタル信号をアナログ信号に変換する装置(D/Aコンバータ)が別々になっているものもある。
- 業務用 - 業務用機器は民生オーディオ機器より信頼性が要求される。またデジタル、アナログ出力共にケーブルを延長することを考え平衡接続が用いられることがある。
- DJ用 - 可変速再生、頭出し機能が要求され、複数のドライブがあり片方を演奏中に片方で次の曲の頭を出すなどができるようになっている。最近ではスクラッチが出来たり、パソコンに接続してハードディスクに保存されている音楽ファイルを呼び出したり、ソフトを操作出来る機材も豊富。
- 自動車用 - カーオーディオを参照のこと。
備考
- 民生用据置型プレーヤーの高級品にはスーパーオーディオCD (SACD) やDVD-Audioに対応したものもある。
- 据置型の派生系ではミニディスクデッキとの複合製品、CD-Rライタとの複合製品もある。CD-ROMドライブにライン出力 (AUX OUT) を備えた製品もあった。
- 音響機器ではないが、パソコン上で動作するCD再生ソフトウェア(Windows Media Playerなど)も「CDプレーヤー」と呼ばれることがある。この種のアプリケーションソフトは、MP3など他の規格の音楽ファイルの再生も可能なことが多い。
- またゲーム機でCD-ROMやDVD-ROMを採用するものや、主にレーザーディスク、DVD-Video、ビデオCDプレーヤー、DVDレコーダーではCDプレーヤーの機能を備えているものが多い。
- CD-Rドライブ搭載のパソコン等の普及により個人でCD-DA以外のディスクの作成が可能になり近年のプレーヤー(主に中級機)の中にはMP3やWMAなど圧縮音声を記録したディスクの再生ができるものもある。