春風亭柳枝
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春風亭 柳枝(しゅんぷうてい りゅうし)は、落語家の名跡。江戸及び東京の落語・柳派の由緒ある名。1959年以降60年余にわたって空き名跡となっていたが、春風亭正太郎が2021年3月に真打昇進に伴い9代目を襲名する予定。
- 初代春風亭柳枝 - 幼名亀吉。
- 2代目春風亭柳枝 - 本名不詳。
- 3代目春風亭柳枝 - 「蔵前の柳枝」、「蔵前の大虎」。柳派頭取。
- 4代目春風亭柳枝 - 後の春風亭華柳。「牛込の柳枝」。睦会創設者にして初代会長。
- 5代目春風亭柳枝 - 空位。
- 6代目春風亭柳枝 - 「ゴミ六の柳枝」、「横浜の柳枝」。本来は5代目だが、「5代目柳亭左楽と同じ5代目では恐れ多い」と代数を1つ飛ばし、6代目を名乗った。
- 7代目春風亭柳枝 - 「エヘヘの柳枝」。
- 8代目春風亭柳枝 - 「お結構の勝っちゃん」。
- 9代目春風亭柳枝 - 春風亭正太郎が襲名する予定。
その他
4代目が睦会を結成し、7代目まで睦会の名跡であった。4代目はもう一つ「春風亭小柳枝」という名跡も作り、柳枝の一つ手前の出世名としてきた。ところが小柳枝の名跡をめぐり日本芸術協会(現落語芸術協会)と睦会が対立した。結果日本芸術協会が勝利し、小柳枝の名跡を確保した。反面、柳枝の名跡は獲得できず、最後は落語協会に流出させ、1943年に落語協会で8代目が襲名された。
8代目の弟子であった三遊亭圓彌は8代目遺族との調整がつかず、9代目襲名を断念。その後柳枝襲名は白紙になっていたが、春風亭正朝門下の春風亭正太郎(圓彌の8代目柳枝門下時代の兄弟子・7代目春風亭栄枝の、移籍先での兄弟子にあたる5代目春風亭柳朝の孫弟子)が9代目を襲名すると発表された。