弁当箱

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松花堂弁当の器

弁当箱(べんとうばこ)とは弁当を保存し、持ち運ぶために使用する容器である。ランチボックスともいう。

歴史

賀茂別雷神社葵祭では、船御飯と船御餅という、深さのある折敷に米と餅を入れ、檜皮(ひわだ)と真薦(まこも)で蓋をした神饌が奉げられており、これが弁当箱の原型と考えられている[1]

1897年、アルミ製の弁当箱がつくられた[2]

種類

素材から形、サイズまで多種多様で現代ではプラスチックが主流だが漆器や、ステンレスアルマイト処理をしたアルミニウムなどがある。外側が魔法瓶状に加工され保温性を高めたものもあり、これを特にランチジャーと称する。

水分を漏らさないためにの部分にゴムをつけ、蓋のずれを防ぐ留め具を備えているものがある。また蓋などを不用意に開かないようにするためゴム製のベルトや紐、布で固定することもある。

日本古来の重箱も弁当箱として使われることがある。

なお、薄手の使い捨てのものもあり、プラスチック製、アルミニウム製、紙製などの種類がある。

また、駅弁などでは加熱式の弁当箱も、使用されている。これは、箱内、食品下に、粒状消石灰と袋入りの水とから成る発熱ユニットがあり、紐などを引くことにより破袋し、消石灰と水とが混合、反応、発熱し、食品を加熱、加温するものである。

参考画像

脚注

注釈

出典

  1. ^ 神饌 P.69
  2. ^ 明治文化史生活編 開国百年記念文化事業会

参考文献

  • 南里空海『神饌』世界文化社、2011年3月25日。ISBN 978-4-418-11202-9 

関連項目