安東金氏
安東金氏 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 안동 김씨 |
漢字: | 安東 金氏 |
発音: | アンドン キムシ |
日本語読み: | あんとうきんし |
英語表記: | Andong Kim clan |
安東金氏(あんとうきんし)は、朝鮮の氏族の一つ。本貫を安東とする。新羅王族の金叔承(김숙승)を始祖とする家系(旧安東金氏)と、高麗建国の功臣である金宣平(김선평)を始祖とする家系(新安東金氏)がある。李氏朝鮮後期に勢威を振るった安東金氏は後者にあたる。
旧安東金氏
新羅の敬順王の第4王子・大安君金殷説の子・金叔承を始祖とする。金叔承は高麗に仕えた。この家系からは高麗の将軍・金方慶が出ている。独立運動家の金九もこの家系に属するという。
新安東金氏
始祖・金宣平は、新羅末期の古昌郡(安東)の有力者であった。新羅末期の後三国時代の争いに際して王建(高麗の太祖)に味方し、後百済の甄萱との瓶山の戦いで功績を挙げた。高麗建国後、開国功臣とされた。
李氏朝鮮後期、金祖淳の娘が純祖の后純元王后となった。純祖の摂政を務めていた貞純王后の死去以降、安東金氏は憲宗・哲宗に王妃を送り、およそ60年間にわたり外戚として勢威を振るった(勢道政治)。朝鮮末期の政治家である金玉均もその一族である。