おひたし

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。58.98.197.102 (会話) による 2020年6月19日 (金) 00:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ほうれん草のおひたし

おひたし(別名:御浸し、おしたし、ひたし、ひたし物)とは、調理法の1種である。出汁に浸す過程より派生した調理名であるが、この工程は省かれることも多く、単に茹でた食材に醤油をかけたものも、おひたしと呼ばれる。

概要

歴史

古くは浸物と表記され、「おひたし」という名称はその美称だった。奈良時代の文書からもこの調理法があったことが推定されているが、戦国時代永正14年(1517年)の記録に「ヒタシ物」という語句が出現する[1]江戸時代には煎り酒で味付けする物や原料にアワビいりこくらげなどの海産物を用いた物も存在したが、明治以後には野菜を醤油で味付けする形式が主流となった。

揚げ浸し

ナスなど茹でずに油で揚げて熱湯をかけて油抜きしたものを調味した出し汁に浸したものも、おひたしの一種であり、この場合はとくに揚げ浸し(あげびたし)という。

脚注

  1. ^ 『鈴鹿家記』より。