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プログレスMS-12

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プログレスMS-12
ISSに接近するプログレスMS-12
名称Прогресс МC-12
Progress-73P (NASA)
任務種別ISSの補給
運用者ロスコスモス
COSPAR ID2019-047A
SATCAT №44455
ウェブサイトhttps://www.roscosmos.ru/
任務期間121日
特性
宇宙機プログレスMS-12 シリアルナンバー 442
宇宙機種別プログレスMS
製造者エネルギア
打ち上げ時重量7392 kg [1]
ペイロード重量3434 kg
任務開始
打ち上げ日2019年7月31日12時10分46秒 UTC
ロケットソユーズ2.1a s/n N15000-035
打上げ場所バイコヌール宇宙基地31/6番射点
任務終了
廃棄種別軌道離脱
減衰日2019年11月29日14時19分 UTC
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.66°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ピアース
ドッキング(捕捉)日 2019年7月31日15時29分 UTC[2]
分離日 2019年11月29日10時25分 UTC
ドッキング時間 121日間
輸送
重量3434 kg
加圧1164 kg
燃料850 kg
ガスカーゴ420 kg
水カーゴ51 kg
プログレスISS再補給

プログレスMS-12ロシア語: Прогресс МC-12、ロシア製造番号442、NASAではプログレス73Pと呼称)は、国際宇宙ステーション(ISS)への補給のためにロスコスモスが打ち上げたプログレス補給船[3]。これはプログレス宇宙機の164回目の飛行となる。

来歴

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プログレスMSはプログレスMをもとに航法装置を強化した無人輸送機。この強化されたバリエーションは2015年12月21日に初めて打ち上げられた。このバージョンでは以下の強化が施されている:[4][5][6][7]

  • 人工衛星を展開可能な新しい外部コンパートメント。それぞれのコンパートメントは4個までの発射コンテナーを搭載することができる。プログレスMS-03で初めて搭載された。
  • ドッキングおよび密閉機構の電気モーターの予備システムの追加による強化された冗長性
  • 貨物コンパートメントへのパネル追加による微小隕石防護力の増強
  • ロシアのルーチ中継衛星とのリンク機能によって、地上局の視野外でもテレメトリーと制御が可能に
  • 地上局による軌道決定の必要なしに状況ベクトルおよび軌道パラメーターの決定を可能にするGNSS自律航法
  • 宇宙ステーションとの直接無線データ交換機能によるリアルタイムの相対ナヴィゲーション
  • ドッキング操作のための強化されたTV視野を可能にする新しいディジタル無線システム
  • 統合コマンド・テレメトリー・システム(UCTS)によるウクライナ製のChezara Kvant-V無線システムおよびアンテナ・フィーダー・システムの置き換え
  • クルスAからクルスNAディジタル・システムへの置き換え

発射前

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2014年、当初打ち上げは2018年7月1日に予定されていたが、2019年6月5日に計画変更され、さらに2019年7月31日に再変更された。打ち上げは当初は3日間でステーションにランデブーする飛行プロファイルが設定されていたが、打ち上げが遅れたことからステーションへの2軌道(3時間)飛行が可能となった[8]

打ち上げ

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プログレスMS-12は2019年7月31日12時10分46秒 UTCにソユーズ2.1aロケットを使用してバイコヌール宇宙基地31/6番射点から打ち上げられた[3][9]

ドッキング

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プログレスMS-12はピアース・モジュールにドッキングした。ドッキングに3時間18分31秒を要した(新記録)。

貨物

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プログレスMS-12宇宙機は、1164kgの与圧貨物(貨物室)を搭載していた[3]

  • (ロドニック・システム・タンクで):420 kg
  • 酸素(加圧瓶で):51 kg
  • 再補給セクションへの推進剤:850 kg
  • ISSの統合推進システムの推進剤:880 kg

与圧貨物の内訳:[3]

  • 搭載システムのハードウェア: 394 kg
  • 医療資材: 27 kg
  • 個人保護具: 1 kg
  • サニタリー・衛生用品: 190 kg
  • 修理・整備用機器: 7 kg
  • 食料: 282 kg
  • 乗組員サポート手段: 20 kg
  • その他のペイロード: 13 kg
  • その他のハードウェアの構成部材:38 kg
  • NASAの貨物: 192 kg

ドッキング解除と投棄

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プログレスMS-12は2020年11月29日10時25分 UTCに国際宇宙ステーションからドッキング解除し、減速機動を13:39 UTCに開始し、14:11 UTCに大気圏に再突入し(ミッション終了)、燃え残ったデブリは14:19 UTCに太平洋に落下した[3]

関連項目

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脚注

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  1. ^ Spiteri, George (October 2019). “ISS Report”. Spaceflight (British Interplanetary Society) 61 (10): 8–13. https://www.bis-space.com/membership/spaceflight/2019/SpaceFlight-v61-no10-October-2019_d8g45l.pdf. 
  2. ^ Joachim Wilhelm Josef Becker (31 July 2019). “ISS: Expedition 60”. SpaceFacts. 30 November 2019閲覧。
  3. ^ a b c d e Zak, Anatoly (31 July 2019). “Progress MS-12 arrives at ISS”. RussianSpaceWeb. 30 November 2019閲覧。
  4. ^ Gunter Krebs (1 December 2015). “Progress-MS 01-19”. Gunter's Space Page. 30 November 2019閲覧。
  5. ^ Progress MS-12 2019-047A”. NSSDCA. NASA (31 July 2019). 30 November 2019閲覧。  この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  6. ^ Zak, Anatoly (31 July 2019). “Progress-MS”. RussianSpaceWeb. 30 November 2019閲覧。
  7. ^ Soyuz prepares for new tourists”. RussianSpaceWeb (16 June 2020). 22 August 2020閲覧。 (Paid subscription required要購読契約)
  8. ^ NASA Office of Inspector General (28 June 2016). NASA's Response to SpaceX's June 2015 Launch Failure: Impacts on Commercial Resupply of the International Space Station (PDF) (Report). NASA Office of Inspector General. p. 13. 2016年7月18日閲覧  この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  9. ^ Status: Progress MS-12”. Next Spaceflight (31 July 2019). 30 November 2019閲覧。