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ゲームクリエイター列伝

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ゲームクリエイター列伝』(ゲームクリエイターれつでん)は、平沢たかゆきによる日本漫画のシリーズ。『週刊少年マガジン』(講談社)にて1996年48号から2000年52・53合併号まで不定期掲載された。単行本は全2巻。

人気ゲームソフトの開発を描いた実話を基にしたドキュメント漫画で、雑誌掲載時には「○○を創った男達(○○にはそれぞれのゲームタイトル等が入る)」というタイトルだった。

書誌情報

平沢たかゆき『ゲームクリエイター列伝』講談社〈週刊少年マガジンKC〉

  1. 1998年12月発行 ISBN 978-4063126358
  2. 2000年4月発行 ISBN 978-4063128369

単行本未収録

  • AIBOを創った男達(ゲームクリエイター列伝特別編)

関連作品

内容

ストーリーはどのエピソードもほぼ同一であり、以下のような展開をたどる。

  1. 主人公であるゲームクリエイターが画期的なゲームの構想を発表する。部下の若手スタッフたちは当初は「そのようなものができるわけがない」と反対するが、主人公の熱意あふれる説得を受け開発に同意する。
  2. 試作品が出来上がるが、主人公の「これはダメだ」の一言で没になり、最初から作り直しになる。しかし、作り直したことによりかつて無い画期的なゲームが出来上がる。
  3. 無事完成したゲームの発売日が決まる。内容には自信があるが、それがユーザーに受け入れられるのかどうか不安になる主人公。しかしそれは杞憂であり、ゲームは大ヒットとなる。

どのゲームの開発秘話も似たような展開であり、さらに少年漫画的な荒唐無稽なエピソード[注 1]も多く、かなりの部分がフィクションだと思われる。

また、内容がワンパターンであるがゆえにパロディも作りやすく、同人誌やウェブサイトでは二次創作作品も多数発表されている。2008年に発表された『お姉チャンバラRを創った男達』は、サブカル誌に掲載ということもありそれまでのシリーズ作とは違って大ヒットしていないゲームを題材に取り上げているが、実際にはほとんど人が集まらなかったゲーム発表会を「黒山の人だかり」と表現するなど事実との乖離ぶりが激しく[2]、セルフパロディと化していた。

脚注

注釈

  1. ^ 例えば、『バーチャファイター』編で鈴木裕がキャラクターの格闘モーションを製作中の部下にリアリティのあるパンチを理解させるために「今からオレを殴ってみろ!!」と言うシーンや、宮本茂がスーパーマリオの楽しさを理解させるために部下たちを引き連れてアスレチックランドに行くシーン。

出典

  1. ^ 漫画家平沢たかゆき氏の『ゲームクリエイター列伝』新作を入手”. Kotaku JAPAN (2009年9月1日). 2009年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月4日閲覧。
  2. ^ 「お姉チャンバラRを創った男たち」byコンティニューvol.38”. 絶対SIMPLE主義 (2008年2月17日). 2023年5月3日閲覧。

外部リンク