熊野川 (富山県)
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熊野川 | |
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富山市花崎 文華橋(ぶんかはし)より上流 | |
水系 | 一級水系 神通川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 51.9 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 127.9 km2 |
水源 | 西笠山 |
水源の標高 | 1,697 m |
河口・合流先 | 神通川(富山県富山市) |
流域 | 富山県 |
熊野川(くまのがわ)は、富山県富山市を流れる河川。神通川の右岸にある神通川水系の支流である。
地理
富山県富山市有峰にある西笠山を源に発する。同市河内字江崎割地先(和仁口[1])に上流端を示す標柱がある [2]。高頭山(たかずこやま、標高1,203.3m)のふもとの三枚滝を経て北流。富山市文珠寺で西向きに変え、富山市東福沢で黒川を合わせ、富山市布瀬町で神通川に合流する。
歴史
古くから灌漑用水などに利用されてきたが、急流河川のため梅雨や台風の時期には豪雨による災害が多発した。1910年には1月から9月にかけて十数回の出水があった。特に9月は244ヵ所で堤防が決壊、1,325戸が浸水した。1912年8月の富山県中部を襲った豪雨では最高水位が3.9mとなり、至る所で堤防が決壊した。上流では流出家屋6戸、浸水家屋18戸、3人溺死。文珠寺の少し下流にある東黒牧では流出家屋4戸、半壊家屋4戸、床上浸水18戸の被害があった。黒川沿いでは流出家屋5戸、半壊家屋19戸、床上浸水18戸だった。
1913年から1917年にかけて川幅を広げるなどの改修工事を行ったが、その後もたびたび災害が起きたため、根本的な治水対策に取り組む必要があり、1984年、県営8番目の重力式コンクリートダムとして貯水量2億420万m3の熊野川ダムが完成した。支流の黒川にも黒川ダム(高さ74m、貯水量395万m3)の建設計画が浮上したが、こちらは2005年に計画は中止された。
近年は上流部において過疎化が進んだ。昭和40年代には小原、隠土、赤倉、手出の集落が、昭和50年代には千長原、河内の集落が廃絶した[3]。
流域の観光地
- 上熊野城跡 - 富山市熊野地区にあり、天文年間に築かれた。
- 小佐波御前山(おざなみごせんやま) - 支流の黒川の源の1つで西には神通川が見える。標高754.2m。黒川流域にある小佐波地区ではミョウガの生産が盛んである。
支流
- 黒川
- 虫谷川
- 急滝川
- 大久保川
- 樋橋川
- 荒川
脚注
- ^ 日外アソシエーツ(1991年) 353p
- ^ “富山市 2012年「第7回富山市統計書(平成23年度版)」”. 分野別索引/11.建設/149.富山市域関係河川 . 2020年2月1日閲覧。
- ^ 大山の歴史編集委員会編「大山の歴史」p743 大山町 1990年
関連項目
参考文献
- 富山大百科事典(北日本新聞社)
- 日外アソシエーツ 1991年 『河川大事典』