秀村選三
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秀村 選三(ひでむら せんぞう、1922年12月10日 -2021年4月15日[1])は、日本の日本社会経済史学者。九州大学名誉教授。
経歴
福岡県福岡市にて出生。福岡中学校(現福岡県立福岡高等学校)卒業後、福岡高等学校 (旧制)をへて、京都帝国大学に入学。京大への志望理由は当時同大教授で、日本経済史学の権威として知られた本庄栄治郎に学ぶためであった。京大在学中、戦時中の学徒出陣で一時海軍に従軍。終戦後、経済難で学費が払えなくなり、当時京大教授であった蜷川虎三の勧めで九州帝国大学に転校し卒業。在学中には宮本又次、竹内理三、喜多野清一らに学んだ。
1951年九州大学経済学部助教授、1966年経済学部教授となり、1986年九州大学名誉教授となる。1986年から1998年まで久留米大学教授も務めた。
2005年に徳川賞受賞。
2007年、江戸時代における郷士制度下の郷村を精緻に分析した著書『幕末期薩摩藩の農業と社会-大隅国高山郷士守屋家をめぐって』で恩賜賞・日本学士院賞受賞[2]。
人物
著書
- 『筑前国宗像郡吉田家家事日記帳』文献出版、2002
- 『幕末期薩摩藩の農業と社会-大隅国高山郷士守屋家をめぐって』創文社、2004
- 『森俊蔵日露戦役従軍日記』高志書院、2004-06
- 『筑前福岡藩史料雑纂』九州大学出版会、2006
編著・校訂
- 『薩摩藩の基礎構造』編. 御茶の水書房, 1970
- 『博多津要録』全3巻 [原田安信 撰], 秀村選三 [等]校註. 西日本文化協会, 1975-78
- 『九州石炭礦業史資料目録』第1-11集 編集代表: 秀村選三. 西日本文化協会, 1975-85
- 『薩摩藩の構造と展開』編. 西日本文化協会, 1976
- 『明治前期肥前石炭礦業史料集』秀村選三 [ほか]校註. 文献出版, 1977.11
- 『近代経済の歴史的基盤』秀村選三 [等]共編. ミネルヴァ書房, 1977.3
- 『守屋舎人日帳』全11巻 校註. 文献出版, 1978-91
- 『近世福岡博多史料 第1集 編. 西日本文化協会, 1981.2
- 『筑前国革座記録』上中下 (部落解放史史料叢書 秀村選三 [ほか]校訂. 福岡部落史研究会, 1981-84
- 『九州史料落穂集』第1-12冊 編集校訂. 文献出版, 1982-2001
- 『筑肥国境脊振山争論文書』(地域史資料叢書 監修, 大賀舜之助, 木山厚, 舌間三郎 校訂. 九州大学出版会, 2001.10
- 『筑前国宗像郡吉田家家事日記帳』秀村選三 [ほか]校註・解題. 文献出版, 2002.9
- 『豊前國宇佐郡下麻生村年代記』監修, 麻生仁人, 麻生京子 校註. 高志書院, 2003.12