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NASAMS

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NASAMS
NASAMS の発射機
種類 中高度防空ミサイル・システム
原開発国  ノルウェー
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
運用史
配備期間 1998年 - 現在
配備先  ノルウェー
スペインの旗 スペイン
オランダの旗 オランダ
 フィンランド
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
開発史
開発者 コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース および レイセオン
製造業者 コングスベルグ
諸元 (AIM-120C-5)
重量 161.5kg
全長 3.65m
直径 0.178m

最大射程 25キロメートル (13 nmi)以上
弾頭 高性能炸薬
炸薬量 20.5kg
信管 直撃、または近接信管

翼幅 3.65m
誘導方式 アクティブ・レーダー・ホーミング
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NASAMS(ナサムス[1]、National/Norwegian Advanced Surface to Air Missile System)は、ノルウェーアメリカが開発した中高度防空ミサイル・システム。AIM-120 AMRAAM空対空ミサイルを地上発射化したシステムとしては初のものであり、分散・ネットワーク化されている。ミサイル本体の名称はSL-AMRAAM(Surfaced Launched AMRAAM)。

開発

ノルウェーの企業コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース社がレイセオンと開発チームを編成し、ノルウェー軍と協力して開発が開始された。最先端のネットワーク中心対空防衛システムであるNASAMSは1998年に正式に実戦配備されたが、初期型は早ければ1995年には配備可能だったとされる。

1990年代後半までNorwegian Solution(NORSOL)としても知られるノルウェー軍の対空防衛策は3種類の兵器システムより構成されていた。それぞれボフォース 40mm機関砲エリコンFCS2000ドップラー・レーダーでの管制)、ビームライディング式の RBS 70 MANPADSシステム、そしてNASAMSである。これらシステムはすべて有線・無線通信を経由してARCSを用い統合されている。ARCSは上層部との情報伝達を保ち、また友軍航空機への同士討ちを防ぐ。NASAMSの性能は分散性とネットワークにより強化されている。

ノルウェー空軍とKDIはNASAMS2と呼ばれる中期アップデートを施した。このバージョンは2006年にノルウェー空軍への最初の引渡しが行われた。両者の大きな違いは地上レーダーの強化だけではなくリンク 16を用いることができるようになったことであり、2007年に実戦配備された。

2022年ロシアのウクライナ侵攻時、西側諸国はウクライナの求めに応じて幅広い武器供与を実施。同年11月7日、ウクライナの国防相はNASAMSなどを受領したことを発表した[2]

詳細

このシステムはアメリカAN/MPQ-64英語版3次元レーダーとFire Distribution Center(FDC)と呼ばれるノルウェー製BMC4Iシステムを備えたAMRAAMを統制する。FDCはTPQ-36Aと共に"Acquisition Radar and Control System"(ARCS)を形成している。このミサイルは25km以上の射程を持つ。

運用

スペインオランダが購入・運用していたが後にNASAMS 2にアップグレードされた。2009年4月には、フィンランド9K37 ブーク(SA-11 Gadfly)を代替する次世代中射程防空システムとして採用、2017年4月10日にはオーストラリアのLand 19 Phase 7Bプロジェクトにおいて採用された[3]

2022年7月1日、ロシアの侵攻を受けるウクライナにNASAMS2基を提供することが発表された[4]。同年11月、ロシアはウクライナに対して大規模な弾道ミサイル攻撃を行ったが、アメリカ合衆国国防長官はNASAMSの性能について「迎撃率は100%」と言及している[5]

ホワイトハウスの防衛

2006年、ノルウェーの雑誌Okonomisk Rapportは大統領就任式の期間中、数基のNASAMSがワシントンD.C.の防空に用いられていたと発表した。このレポートによればホワイトハウスを防護していたとされ、アメリカ大統領防衛の特殊任務についていたと報じている。KDAのTore Sannes氏はコメントしなかったが、一方でレイセオンやアメリカ空軍とこの兵器に関して契約していたとは認めた。

Okonomisk Rapportの発表が行われた2006年3月から1年後、ノルウェー空軍の公式ホームページでこのことがより詳しく事実だと認める記事が掲載された。3基のNASAMS発射機がアンドルーズ空軍基地、フォートベルボア、海軍対地戦センターのカーデロック師団に配備されているのがGoogle Earthではっきりと確認できる。

脚注

出典

参考文献