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モフアムシクイ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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モフアムシクイ類
シロモフアムシクイ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
小目 : スズメ小目 Passerida
上科 : カラス上科 Corvoidea
: 未定 incertae sedis
: モフアムシクイ属 Mohoua
学名
Mohoua Lesson1837

2種

モフアムシクイ属(モフアむしくいぞく、学名 Mohoua)は、鳥類スズメ目の属である。

「モフア」はマオリ語キイロモフアムシクイを表す言葉 mohuahua / momohua から来ている。狭義のムシクイ、つまりウグイス上科メボソムシクイ科メボソムシクイ属(ムシクイ属)Phylloscopus とは特に近縁ではない。

ニュージーランド固有属。

系統と分類

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ニュージーランドムシクイ属 Finschiaニュージーランドムシクイのみ)と近縁と思われる。これをモフアムシクイ属に含める説もある。

モフアムシクイ属(もしくはモフアムシクイ属+ニュージーランドムシクイ属)の位置付けには諸説あり、モズヒタキ科 Pachycephalidaeトゲハシムシクイ科 Acanthizidae などさまざまな科に分類されてきた。

Norman et al. 2009[1]によれば、カラス上科の中で基底付近に位置する。ただし国際鳥類学会議 (IOC)[2]はこれを受けニュージーランドムシクイ属と共に1科をなすようだとしながらも、科未定 Family Incertae Sedis とするに留めた。Norman et al. はカラス上科の全ての属は解析していないため、未解析の他の属と同じ科になる可能性があり、その場合、科の名称はモフアムシクイ科 Mohouidae とはならないかもしれない。Mohouidae という科名は正式に提唱されたことはないようである。しかし、Zachary Aidala et al.により、en:Journal of Ornithologyに2013年6月付で、この属の種に対して、新科Mohouidaeを適用すべきとする論文が掲載された。この論文のための調査では、ニュージーランド固有のスズメ目とオーストララシアの狭義のカラス上科の系統を代表する種の、核とミトコンドリアの配列のデータをもとに、ベイズ推定を用いて系統の分析を行った。結果はモフアムシクイ属の3種(ニュージーランドムシクイも含む)は単系統を成し、モフアムシクイ科に帰属させることを提案している。[3]

Sibley分類では、カラス科モズヒタキ科モフアムシクイ族 Mohouini唯一の属だった。フエドリ亜科には他に、現在のモズヒタキ科とオーストラリアゴジュウカラ科が含まれていた。

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2種が属する[2]Finschia の1種も共に示す。

出典

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  1. ^ Norman, Janette A.; et al. (2009), “A multi-gene phylogeny reveals novel relationships for aberrant genera of Australo-Papuan core Corvoidea and polyphyly of the Pachycephalidae and Psophodidae (Aves: Passeriformes)”, Mol. Phylogenet. Evol. 52 (2): 488–497 
  2. ^ a b IOC World Bird List 2.4: Lyrebirds by Frank Gill, David Donsker and the IOC team
  3. ^ http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10336-013-0978-8 Phylogenetic relationships of the genus Mohoua, endemic hosts of New Zealand’s obligate brood parasitic Long-tailed Cuckoo (Eudynamys taitensis)